全米オープン覇者の最新14本 AIフェースの「JAILBIRD」がどハマり

最新の14本(撮影/服部謙二郎)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

昨年5月「ウェルズファーゴ選手権」での初優勝をきっかけに、メジャー「全米オープン」も制して一気にスターダムへ駆け上がったウィンダム・クラーク。前年王者として乗り込んできた前週のクエイルホロークラブでクラブセッティングをチェックすると、昨年からガラリと変わっていた。

ドライバー(撮影/服部謙二郎)

昨年末時点でタイトリストの「TSi3」と「TSR3」を併用していた1Wは、2月のシグニチャーイベント「AT&Tペブルビーチプロアマ」優勝時にTSR3に確定。昨季15位だったドライビングディスタンスも今季3位(平均313.8yd)と順位を上げている。

3Wはテーラーメイドの「ステルス2」から「Qi10」のスタンダードモデルへ。16.5度と多めのロフトが特徴だ。

新しいウェッジたち(撮影/服部謙二郎)

アイアンはタイトリスト「620CB」を継続しつつ、その下の番手を一新した。46度、52度、56度を全て「SM10」、59度を「ウェッジワークス」に。ロブウェッジは今回もクラーク好みのローバウンス「Aグラインド」をチョイスし、タイトなコンディションでもボールを拾いやすくしている。

フェース上部のドットが無くなった(撮影/服部謙二郎)

そして、パターも2月の優勝時に変更したものを継続中。昨年全米オープンで話題を呼んだオデッセイ「VERSA JAILBIRD」を「Ai-ONE クルーザー JAILBIRD DB」へスイッチ。長さも39インチから35.75インチになり、パッティングのスタイルもクロスハンドになった。ヘッド上部に入っていた3つのドットがなくなり、フェースもAi-ONEフェースの黒色で完全なるプロトタイプ。54ホールで勝利したペブルビーチでのストロークゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)はフィールドトップの「+6.917」を記録するなど、新しいパターがクラークの成績を下支えしている。

クロスハンドで打つようになった(撮影/服部謙二郎)

世界ランキング4位、フェデックスカップポイントレースでも3位と好調を維持しているクラーク。この勢いのまま、今週16日開幕の「全米プロゴルフ選手権」(ケンタッキー州バルハラGC)、連覇が懸かる6月「全米オープン」(ノースカロライナ州パインハースト No.2)と続いていくメジャータイトルを手中に収められるか。

<ウィンダム・クラークの14本>
ドライバー:タイトリスト TSR3(9度)
シャフト:プロジェクトX HZRDUS Smoke Green(硬さ6.5TX、重さ60g台)

フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi10(3番16.5度)
シャフト:プロジェクトX HZRDUS Smoke Black RDX (硬さTX、重さ80g台)

ユーティリティ:ミズノプロ FLI-HI(3番)

アイアン:タイトリスト 620CB(4~9番)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド X7

ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10(46、52、56度)、タイトリスト ボーケイデザイン ウェッジワークス(59度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド S400

パター:オデッセイAi-ONE クルーザー JAILBIRD DB

ボール:タイトリスト プロV1x

スプーンはQi10コアへ(撮影/服部謙二郎)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン