千葉県内地銀3行 3月期決算出揃う

千葉県内地銀3行 3月期決算出揃う

 千葉県内の地銀3行の2024年3月期の決算が出揃いました。

 千葉銀行が発表した2024年3月までの1年間の銀行単体の決算は、本業のもうけを示すコア業務純益が889億円でした。

 前の年度に比べて4.3%減少したものの過去3番目に高く、純利益は605億円と2期連続で過去最高を更新しました。

 外国債券売却の損失による債権関係損益が改善されたほか、法人関連サービスが好調でした。

 千葉銀行 米本努 頭取
 「今回の決算は総じて好調な結果となった。業務粗利益は16年ぶりに過去最高を更新し、当期純利益も2年連続で過去最高となった」

 一方、京葉銀行の2024年3月期の決算は、コア業務純益が195億5300万円、純利益は108億100万円で、いずれも2年ぶりの増益となりました。

 中小企業向けの融資が好調で貸出金利息が5年ぶりに増加に転じるなどして、2023年11月に上方修正した業績予想をさらに上回りました。

 京葉銀行 熊谷俊行 頭取
 「中間決算、第3クォーターの流れを受け、順調に決算を迎えた」「貸出金利息が5年ぶりに対前年比増加に転じたのは大きな現象のひとつ」

 千葉興業銀行は、コア業務純益が149億4700万円と前の年度に比べて45.4%増え、純利益は113億3900万円と過去最高を記録しました。

 梅田仁司頭取は、「ことし2月に上方修正した業績予想をさらに上積みして着地することができた。当行のコンサルティング『考動』が数字として結果に表れた」と評価しました。

© 千葉テレビ放送株式会社