YouTubeやInstagramといったSNSにおいて、とくに重要なのがサムネイルです。バズるために効果的なサムネイルとはどういったものなのかみていきましょう。SNSコンサルタントであるカイシャイン氏の著書『3ヶ月で1万フォロワー・月10万円を叶える 革命的に稼げるインスタ運用法』(KADOKAWA)より紹介します。
見込み客が殺到するサムネイル
フィードの複数枚投稿のうち、最も力を入れて作成すべきなのは1枚目の画像。
1枚目の画像の訴求力が弱いと、検索画面や発見タブに並んだときに競合に勝って自分の投稿をタップしてもらうことが難しくなります。
YouTubeでいくら動画の内容が良くてもサムネイルが弱いと再生されないのと同じです。
1枚目の画像の訴求力を左右する要素は①写真②デザイン③キャッチコピーの3つ。
それぞれの重要度はアカウント設計によって異なります。
本書で推奨している文字入りのデザイン投稿の場合、おおよそ写真20%・デザイン30%・キャッチコピー50%くらいの比重になります。
3つとも完璧に作れたらベストですが、「上手なデザイン+弱いキャッチコピー」と「下手なデザイン+強いキャッチコピー」を比べると、後者のほうがタップされる可能性が高いです。
特に日本人は文字での訴求を重視する傾向にあります。
YouTubeのサムネイル、映画のポスター、Webサイトなどを比較すると、日本向けのものは海外向けのものに比べて文字量が多いことが分かります。
[図表]文字量の多い日本語版のサムネイル 出典:『3ヶ月で1万フォロワー・月10万円を叶える 革命的に稼げるインスタ運用法』(KADOKAWA)より抜粋
[図表2]文字入れ投稿を推奨している理由 出典:『3ヶ月で1万フォロワー・月10万円を叶える 革命的に稼げるインスタ運用法』(KADOKAWA)より抜粋
1枚目の画像を作るときはキャッチコピーを考えてから写真撮影やデザインを行います。
キャッチコピーを考える前に撮影を行うと、写真とキャッチコピーのミスマッチが起きる可能性があります。
先に考えたキャッチコピーに合うクリエイティブを用意し、相乗効果を狙いましょう。
キャッチコピーを考える際に意識したい3つのポイント
[図表3]投稿を作成する際の順序 出典:『3ヶ月で1万フォロワー・月10万円を叶える 革命的に稼げるインスタ運用法』(KADOKAWA)より抜粋
キャッチコピーを考える際のポイントは3つ。
①心理学の効果を活用する
メルマガのタイトルやWeb広告のクリエイティブには、ユーザーの感情を動かして行動を促す心理学効果に基づいたキャッチコピーが使われています。
Instagramの投稿においても心理学効果を取り入れて、興味を惹くキャッチコピーを作ることが大切です。
次ページの6つの心理学効果とキャッチコピー例を参考にしましょう。
[図表4]心理学効果とキャッチコピー例 出典:『3ヶ月で1万フォロワー・月10万円を叶える 革命的に稼げるインスタ運用法』(KADOKAWA)より抜粋
②ペルソナを意識する
心理学効果はあくまでセオリーです。ジャンルやペルソナによって柔軟にキャッチコピーを調整する必要があります。
例えば、Z世代の女性に向けて訴求したい場合は、下記のようなキャッチコピーが有効です。
・校則が厳しくても♡バレずに男子を秒死させる“神型”
・男子が泊まりたがる♡あざといルームアイデア
・年下彼氏が泣いて喜ぶ♡トロたまスープ
「誰が」「どう思って」「どうなるか」、この投稿が役立つシーンを具体的にイメージできるようなコピーになっていますよね。
解像度を上げてペルソナが抱えている悩みやニーズを想像し、キャッチコピーに落とし込みましょう。
③瞬時に認識できる文字数に収める
人がキャッチコピーを見てコンテンツの内容を把握し、その情報が自分にとって必要かどうかを判断する時間は0.3~0.5秒程度だと言われています。
この短い時間で認識できる文字数は13〜15文字です。
素早くスクロールしているなかでも目に留まるように、15文字以内のできるだけ短いキャッチコピーをつける必要があります。
Yahoo!ニュースのタイトルのつけ方が参考になるので、気になる人はチェックしてみてください。
このようにして1枚目の画像を作成したら、想定されるハッシュタグで検索して出てくる人気投稿一覧をスクショし、自分の作った画像を当てはめて見比べてみましょう。他の投稿と比較して目立っていればOKです。
〈POINT〉
1枚目の画像にはユーザーの心を動かすキャッチコピーを入れて作り込む
「2枚目の画像」を選ぶ際に重要なポイント
2枚目の画像は3枚目以降を見進めてもらうためのつなぎの役割を果たします。
投稿を見るメリットや逆説などを入れましょう。
ユーザー目線で訴求を考え、「私が見たい情報かも」「私に関係あるかも」と自分ごとに落とし込ませることができればクリアです。
(情報量が多い場合、このステップを飛ばすケースもあります)。
[図表5]2枚目の画像で使えるフォーマット 出典:『3ヶ月で1万フォロワー・月10万円を叶える 革命的に稼げるインスタ運用法』(KADOKAWA)より抜粋
ホーム画面には通常、複数枚投稿の1枚目の画像が表示されますが、ユーザーの興味関心にマッチしていると判断されれば、最初に2枚目が表示される場合もあります。
1枚目と同じく重要なページであることを意識して作成しましょう。
〈POINT〉
2枚目の画像でユーザーに自分ごと化してもらい、次ページへと誘導する
カイシャイン
BEASTAR株式会社 取締役
SNS教育系YouTuber