新井大輝が前戦の雪辱果たすシーズン2勝目。GRヤリス同士の2位争いは勝田に軍配/全日本ラリー第4戦

 5月10から12日にかけて、京都府京丹後市を中心にJRC全日本ラリー選手権第4戦『YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg』が行われ、新井大輝/松尾俊亮組(Ahead Skoda Fabia R5)が優勝。第2戦唐津以来のシーズン2勝目を飾った。

 4月の第2週からの4週間で計3つのイベントをこなす“ターマック(舗装路)3連戦”の最後となったラリー丹後。例年より約1カ月早い開催となった同イベントは、スムーズな路面が特徴のターマックラリーだ。

 競技が行われるスペシャルステージ(SS)は当初9本の予定だったが、大会前にSS Nariaの開催断念が決まり計8つのSSで行われることとなる。そのうちの4本が行われた初日のレグ1ではオープニングで2番手タイム、続くSS2でベストタイムを刻んで総合トップに立った新井が、奴田原文雄(ADVAN KTMS GRヤリスラリー2)に5.2秒差をつけ首位でラリーを折り返す。

 翌日の最終日は、山林火災が発生した影響で競技途中でキャンセルとなったSS3の再走ルートであるSS6と、同じ道を逆走するSS7が開催キャンセルに。そのためレグ2はふたつのステージ、SS5とSS8のみで争われることとなった。トップに立つ新井はこの両方のステージを制し、後続を引き離してフィニッシュ。戦わずしてリタイアとなった前戦久万高原の雪辱を果たす今季2勝目をマークした。

 一方、後方ではともにGRヤリス・ラリー2を駆る奴田原と勝田範彦の2番手争いが白熱。3.3秒という僅差で迎えた最終日のオープニングでは、奴田原が5番手タイムだったのに対し、勝田は2番手タイムを記録しライバルとのギャップを3秒縮めることに成功する。

 今シーズンすでに2勝を挙げている勝田は、続く最終SS8でもセカンドベストを刻む。対する奴田原も僅差の3番手で続くがライバルに対して0.7秒のプラス。この結果、勝田が0.4秒差で逆転し2位を獲得。奴田原は総合3位フィニッシュとなった。

 総合4位は福永修(OSAMU焼肉ふじ☆CTE555ファビア)、同5位には新井敏弘(SUBARU WRX S4)が入っている。JN-2からJN-6まで各クラスウイナーは下記表のとおりだ。

 全日本ラリー選手権の次戦第5戦『モントレー2024』は6月7日から9日にかけて、群馬県安中市を中心に開催される。

■2024年全日本ラリー選手権第5戦ラリー丹後 順位結果

Pos. Driver/Co-Driver Car Time

総合優勝 新井大輝/松尾俊亮 Ahead Skoda Fabia R5 27分25秒4

総合2位 勝田範彦/木村裕介 GR YARIS Rally2 27分35秒9

総合3位 奴田原文雄/東駿吾 ADVAN KTMS GRヤリスラリー2 27分36秒3

JN-2優勝 三枝聖弥/船木一祥 名古屋スバル ラック DL WRX 28分37秒2

JN-3優勝 長﨑雅志/大矢啓太 NTP NAVUL GR86 28分48秒7

JN-4優勝 西川真太郎/本橋貴司 スマッシュDLモンスターiTZZスイフト 29分09秒5

JN-5優勝 大倉聡/豊田耕司 AISIN GR Yaris CVT 29分31秒4

JN-6優勝 清水和夫/山本磨美 SYE YARIS HEV 30分23秒7

2024年全日本ラリー選手権第4戦ラリー丹後の暫定表彰式
JN-2クラスを制した 三枝聖弥/船木一祥(名古屋スバル ラック DL WRX)
JN-3クラスは長﨑雅志/大矢啓太(NTP NAVUL GR86)が優勝
JN-4クラスウイナーとなった西川真太郎/本橋貴司(スマッシュDLモンスターiTZZスイフト)
JN-5クラス優勝を飾った大倉聡/豊田耕司(AISIN GR Yaris CVT)
JN-6でクラス優勝を果たした清水和夫/山本磨美(SYE YARIS HEV)。清水にとっては1983年以来、実に41年ぶりの全日本ラリー優勝となった

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