シャープ「テレビ向け液晶パネル」生産終了へ『世界の亀山モデル』で一世風靡も…海外メーカーの台頭で低迷

シャープは14日、テレビ向けの液晶パネルの生産を終了すると発表しました。
国内で、大型の液晶パネルを生産する企業はゼロとなります。

午後、決算発表の会見を開いたシャープ。

【シャープ・呉柏勲CEO】「本年度上期中に大型ディスプレイの生産を停止することを決定しました」

シャープは2001年、液晶テレビ「アクオス」を発表し、「液晶のシャープ」としての地位を築きました。

三重県の亀山工場で作られた液晶パネルは、「世界の亀山モデル」として爆発的にヒット。

大型の液晶パネルは、かつて日本の電機メーカーの主力事業でしたが、韓国や中国などの海外メーカーの成長で競争が激しくなり、パナソニックなどが事業から撤退しました。

国内で唯一生産していたシャープは、堺市にある子会社SDP=「堺ディスプレイプロダクト」の工場で生産を継続。

しかし、液晶パネル事業の低迷などが影響し、2022年度は、およそ2600億円の赤字になっていました。

14日公表した昨年度の決算でも、およそ1500億円の赤字となり、収益の改善が見込めないと判断し、堺市の工場の稼働を9月末までに停止することを決めました。

これで、国内でのテレビ向けの液晶パネルの生産はゼロとなります。

【シャープ・呉柏勲CEO】「生産を停止し、インド有力企業への技術支援や、AIデータセンター関連ビジネスなどへの事業転換を進めていきます」

シャープは、タブレット端末などの中小型の液晶パネルは、国内で生産を続けるということですが、将来的に液晶パネル事業の譲渡も視野に入れているということです。

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