デスクワーク 椅子ではなくバランスボールで 市役所で実証実験 転ばない体めざす

フィットネス用のバランスボールを普段のデスクワーク業務で使う実証実験が、福岡市役所ではじまりました。転倒しないからだづくり目指すということです。

40歳以上の職員100人が対象

福岡市の職員が座っているのは・・・「バランスボール」です。

福岡市役所では14日、デスクワーク業務で椅子の代わりにバランスボールを使用し、転倒しないからだづくり目指す実証実験がはじまりました。

対象は日常的に運動習慣がない40歳以上の職員100人で、筋力やバランス能力が向上するか検証します。

47歳の職員「意外に腰や足に効くなという感じがあります。肉体の衰えとか、年かなと思っていたので、ちょうどいい機会だと思います。」

48歳の職員「バランスボールに座っていると緊張感があるというか、集中できるような気がします。」

Q3か月後の自分はどうなっていると思いますか?

48歳の職員「腹筋バキバキになっています。」

RKB江里口雄介記者「私も、日常的な運動習慣がない41歳です。実際にバランスボールを使って見ると、普段使わない筋肉が動いて、逆に気持ちいいです。足元には固定用のリングもついていて、安定しています。怖さもありません。」

労働災害 最も多いのは転倒によるけが

ではなぜ、転倒しない体を鍛える必要があるのでしょうか?

厚生労働省によると職場での労働災害のうち、転倒によるけがが最も多く、特に50歳代から急増する傾向があるということです。

福岡市総務企画局人事部 松田孝子 職員健康課長「傾斜につまづくとか、乗り越えられると思ったけど、足が上がらずつまづいたとか。通勤中とか業務中に「転倒」という災害が多く発生していましてこのような実証実験を行うことになりました。」

初日は、参加する職員の筋力やバランス能力を計測し、インストラクターによるエクササイズなどの講習会も開かれました。

この実証実験は福岡市とスポーツジムの運営会社2社が共同で行うもので、約3か月間、実施される予定です。

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