英ボーダフォン、通期中核利益2%増 ドイツ事業好調

Paul Sandle

[ロンドン 14日 ロイター] - 英通信大手ボーダフォンが14日発表した2024年度(23年4月─24年3月)決算は中核利益が2.2%増加し、市場予想と一致した。1─3月期は英国とドイツが好調で増収を達成した。

マルゲリータ・デラ・バレ最高経営責任者(CEO)は、不振のスペインとイタリア両事業の売却決定後、欧州の全市場で成長を達成しアフリカ事業も成長していると述べた。

24年3月期の中核利益は110億2000万ユーロ(118億9000万ドル)。調整後の純現金収支(フリーキャッシュフロー)は26億ユーロで市場予想の24億4000万ユーロを上回った。

ドイツ事業は、サービス収入が通期で0.2%増加し、第4・四半期も0.6%増加した。ただエネルギーなどのコスト上昇で、調整後中核利益は5.8%減少した。

今年度については中核利益がほぼ横ばいの約110億ユーロ、純現金収支は現在の市場予測を若干上回る24億ユーロ以上と予想した。

ボーダフォンは3月にイタリア事業の買収を発表した際、今25年度の配当半減および40億ユーロの自社株買い計画を発表した。

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