【フィギュア】宇野昌磨が引退会見「未練は全くない」今後はプロ転向「自分の生き方にもマッチ」

記者からの質問に応える宇野昌磨

次なるステージへ――。フィギュアスケート男子の元世界王者・宇野昌磨(トヨタ自動車)が14日、都内で引退会見を行い「未練は正直全くない。サポートしてくださったみなさまに感謝しているし、この日までスケートに全力で毎日取り組んできた自分を褒めたい」と笑みを浮かべた。

2018年平昌五輪で銀メダル、22年北京五輪では銅メダルを獲得。世界選手権も22、23年で日本男子初の連覇を達成するなど、長きにわたって世界のトップで活躍してきた。「テレビで見ていた五輪でまさかそこでいい成績を残せるとは思っていなかったし、世界選手権で優勝する選手になれると、3、4年前までは思っていなかった」と神妙に語った。

引退を正式にステファン・ランビエルコーチへ報告したのは、6度目の優勝を果たした昨年12月の全日本選手権後。「引退自体を考え始めたのは2年前ぐらい。ただ、そこから自分が引退する姿というのがなかなか想像できない中で、全力でスケートを取り組んできた」。現役最後の試合となった3月の世界選手権は4位に終わったが、笑顔でフィニッシュ。「小さいころ、僕がこうなりたいなと思っていたスケーターに一歩近づけたんじゃないかな」と充実の表情を浮かべた。

今後もプロスケーターとしてスケートに携わっていく。「毎日の練習が楽しくなるような、自分が心から踊れるようなスケートをしていきたい。何をやるにしても自分で選べるので、自分の生き方にもマッチしている」。競技者とは異なる新たな姿が見られそうだ。

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