岡山県のレッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されているトキソウが、龍泉寺(岡山市北区下足守)で見頃を迎え、小さな薄紫色の花々が湿地を彩っている。19日には観察会が開催される。
トキソウはラン科の多年草で、高さ15~30センチの細い茎の先に、直径2センチほどの愛らしい花を一輪咲かせる。トキの翼の色に似ていることが名前の由来とされる。
龍泉寺で湿地の保全に取り組む「龍泉寺の自然を守る会」によると、5月初旬に開花を確認。19日ごろが満開見込みで6月初旬まで楽しめる見通し。
観察会は守る会主催で午前10時~正午。参加無料。龍泉寺休憩所前で午前10時に受け付けをする。村上昇会長(72)=倉敷市=は「美しい花や自生地の環境について学ぶことができる。ぜひ多くの人に来てほしい」としている。