石原さとみ、SNS「真正面から受け取らない」共演女優へのライバル心からの変化 主演作はコア視聴率不調

石原さとみ(C)ピンズバNEWS

5月14日、石原さとみ(37)主演の連続ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系/火曜夜9時~)の第6話が放送される。検事・西村奏(石原)、大学時代の恋人・野木真樹(KAT-TUN・亀梨和也/38)、そのほか多くの登場人物を巻き込み、物語は「衝撃の第二部」に突入する。

「『Destiny』は第1話冒頭で“検事として真樹を取り調べる奏”を描いていました。そこから大学時代の思い出、再会、その後の悲劇などを描いてきましたが、ついに第1話冒頭で描かれた場面につながってきそうです」(女性誌編集者)

そんな石原は、主演映画『ミッシング』が5月17日に公開される。彼女は22年4月に第1子出産を発表していて、同映画が芝居復帰作でもある(クランクインは23年4月)。

「映画『ミッシング』で石原さんが演じるのは、幼い娘が行方不明になり、理不尽にSNSで誹謗中傷される母親。石原さんは“母となった今だからこそできる”とオファーを受けたことを明かしています。SNSの誹謗中傷もテーマになっている作品ですが、公開前のイベントで石原さんが語ったコメントも注目を集めました」(前同)

5月9日、都内で『ミッシング』の『公開直前「母の日」特別試写会』が開催された。石原は観客からの「SNSでの誹謗中傷への対策は?」という質問に対して、

「基本的に(SNSを)見るタイプではないんですが、相当バイアス(思い込み)がかかっているんだろうなと思うようにしています」

「コメントが入ってきたとしても、真正面から受け取らないようになりました」

と、真剣な表情でコメント。加えて、出産後は子育が忙しくて「SNSをほとんど見なくなりました」と、笑顔で補足していた。

芸能プロ関係者は話す。

「石原さんは結婚前から、サバサバしていて堂々とした雰囲気もあって同性からも人気の高い女優ですよね。今回の『ミッシング』のイベントで言及したSNSへの私見も、非常に説得力があります。

その一方で、昔の石原さんはむしろSNSなど、周囲の声をとても気にする女優でもあったんですよね」

■田中みな実との間にあった“写真集ライバル関係”

石原は一時期、エゴサーチをして落ち込むことが多かったことを2020年1月放送の『石原さとみのすっぴん旅inギリシャ』(フジテレビ系)で明らかにしている。2019年7月頃を境に「もう(情報を)知らなくなりたい」と、エゴサを止めたということだが、

「以降も石原さんは、SNSや世間の反応を気にするところはあったといいます。業界内で有名なのが、石原さんと田中みな実さん(37)の写真集をめぐるエピソードですね」(前出の芸能プロ関係者)

石原は2017年9月に写真集『encourage』を、田中は2019年12月に写真集『Sincerely yours…』――同じ敏腕女性編集者が担当し、同じカメラマンが撮影した写真集が、どちらも宝島社から発売されている。

「石原さんの写真集『encourage』は、累計発行部数が約20万部。女性タレントの写真集として十分すぎる結果を残しているのですが、田中さんの『Sincerely yours…』はそれを圧倒的に上回る大ヒット写真集になった。

予約開始後の反響から発売前に重版が決定し、発売から4年半となる今年5月10日に5度目の重版。累計発行部数60万5000部突破と驚異的な売れっぷりですよね。この田中さんの写真集の大ヒットと石原さんの作品を比較する声がSNSやネットニュースで話題になってしまい、それを当時、石原さんは気にしていたといいます」(前同)

写真集の件がキッカケで石原は田中をライバル視していて共演NGにしている――そんな話が流れるほどだった。

「石原さんの写真集もめちゃくちゃ売れている。そのため新たな写真集をオファーする出版社もあったそうですが、彼女は断ったといいます。石原さんの写真集は03年の『16歳 至上の原石』(文藝春秋)から『encourage』まで5冊ありますが、現在も新作はなし。田中さんの『Sincerely yours…』の大ヒットぶりと比較されることを気にした、とも言われていますね。

つまり、かつては自分を他者と比べたり、他人の評価を気にする人だったといいますね」(前同)

■『Destiny』はコア視聴率不調も……

前出の芸能プロ関係者は話す。

「もちろん、プライドが高いというのは“女優”という職業を考えると決して悪いことではありません。重圧も凄まじいし、負けん気が強くなければやっていけない世界ですよね。

そんな石原さんでしたが、2020年10月に結婚を発表し、さらに母親になったことで、やはり大きな心境の変化があったようですね」

共演NG説も出ていた田中とも、まさに現在放送中の『Destiny』で共演を果たしている。

そんな主演ドラマ『Destiny』には、こんな話も――。

「『Destiny』は世帯視聴率は堅調な半面、現在、テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率がかなり厳しい状況にあるんです。もともとテレ朝はバラエティを除くと硬派な番組が多く、シニア層が良く見るチャンネルのためコア視聴率が取りにくい局というハンデはありますが……」(前同)

『Destiny』の世帯視聴率は、第3話以外(4月23日)は7%台を維持(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。第4話(30日)は世帯7.5%、個人4.2%で、第1話(9日)の世帯7.9%、個人4.4%に次ぐ好成績だった。

しかし、コア視聴率は第1話の時点で2.1%と低かったが、第4話では1.6%まで落ち込んでしまっている。

「確かに業界が重視しているコア視聴率が深刻低迷している、というのは悩みの種になるかもしれない。関係者からそういう声が石原さんに漏れ伝わることもあるかもですが、現在の吹っ切れた石原さんならそこまで気にしないのではないでしょうか。

若年層の視聴者は少なくても、世帯は堅調で、総数としては多くの視聴者が主演作を見てくれている――そんな割り切りもあるのかも。SNSの誹謗中傷に対するスタンスもそうですが、結婚・出産前とは大きく変わった石原さんは少々のことでは動じないのではないでしょうか」(前同)

ママになって強くなった感のある石原。女優としても第2章が始まったのかも。

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