【武雄競輪・GⅢ大楠賞争奪戦】深谷知広がラインの力で20回目のGⅢ制覇

通算20回目のGⅢ制覇を果たし鬼気迫る表情の深谷知広

武雄競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪 大阪・関西万博協賛GⅢ「開設74周年記念 大楠賞争奪戦」は14日、最終日を行った。12R決勝は深谷知広(34=静岡)が根田空史後位から自力に転じ昨年8月の松戸記念以来、GⅢ通算20回目の優勝とV賞金520万円を手にした。

残り1周、清水裕友、志田龍星、そして根田空史が3車並走でもがき合う激戦となった。深谷は「山田(英明)さんが一度来たけど、もう一度内に行ってくれて」と態勢を整えると、最終BSからは自ら踏み込んで優勝を手にした。

それぞれが力を出し尽くしての戦い。汗をぬぐいながら「出入りの激しいレースで厳しくなったけど、そこから対処してラインで決めることができたので、そこに関しては良かった」と振り返った。

S班に返り咲き、今年また輝きを取り戻している。無論、復活のGⅠ優勝を果たしてこそ、その輝きは本物になる。

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