「僕はブチぎれるよ」…長谷川岳参議院議員による札幌市職員への「威圧的言動」 市が音声開示

札幌市職員らへの威圧的な言動があった自民党の長谷川岳参議院議員。

職員を叱責している状況がわかる音声を入手しました。

■音声:

(長谷川岳参議院議員)「何かしたのかしていないのか。なぜしない」「僕はブチぎれるよ」

HTBによる札幌市への情報公開請求で開示された音声です。

今年3月、長谷川議員が力を入れる「脱炭素社会実現」に向けたシンポジウムが札幌市内のホテルで開かれたあと、札幌市や道の幹部らと打ち合わせをしていた際のやりとりです。

■音声:

(長谷川岳参議院議員)「要は規制緩和は全部通すようにやっているよ。あんたから1回もありがとうもくそもメールもない。ありがとうもない。結果もない。誰だ、お前はって感じだよね」

(職員)「はい。申し訳ありません」

(長谷川岳参議院議員)

「だから、やっぱり気を付けないといけないのが、札幌市って、恩を感じる、ありがとう。連携して何か人に役立てよう、何か人にできることはないだろうかこの気持ちがあっても動かない奴はダメだよ。」

開示されたおよそ24分の音声は、長谷川議員による札幌市の幹部職員への叱責が続いています。

■音声:

(長谷川岳参議院議員)「もう1回、申し訳ないけど、札幌市の組織変えてください」。

職員への威圧的な言動を受けてきた札幌市。

市は7日付で国会議員や市民らから職員がカスタマーハラスメントなどを受けた際に相談に乗る窓口を庁内に設置しました。

■秋元克広市長:

「例えば、内容によっては弁護士さんと相談するとか、外部の人に相談するという対応をとりつつ、組織として対応を深めていきたいと思っている。」

■長谷川岳参議院議員:

「ありがとうございます、そして失礼しますといった謙虚な気持ちが欠落していたのではないか。私自身、今回の映像や録音を自分で聞かせていただいて、そのように強く反省しているところでございます。」

4月、札幌市内で開かれた国政報告会で、これまでの言動を謝罪した長谷川議員。

波紋は広がったままです。

14日、札幌で開かれた自民党の森山裕総務会長と道連幹部との懇談会。

出席者からは、長谷川議員へ「厳しい指導」を求める声が出ました。

■中村裕之道連会長:

「政治家が高圧的な態度で特権階級意識のような対応を、カスタマーとしてされることは許されないことだと思いますので」

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