妻の無駄遣いが目に余ります。それなのに自分の小遣いは3万円です。ほかの家庭はどうなのか気になります。

会社員のお小遣い額の平均は?

2023年に株式会社SBI新生銀行が行った「2023年会社員のお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣い額の全体平均は4万557円となっています。この調査は年代別でも集計されており、結果は以下の通りです。

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・20代:4万6453円
・30代:3万7178円
・40代:4万801円
・50代:3万7911円
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20代は、全体平均を大きく上回っていることが分かりました。男性会社員のお小遣いの平均額は2011~2022年までのすべてで3万円台でしたが、2023年には2010年以来となる4万円台となりました。

年代別の前年比を見ると、20代が大きく伸びていることが分かります。この理由から、4万円台という結果になったと推測できます。

お小遣いの金額は子どもの有無やローンなどの家計状況によって変わりがちですが、ほかの家庭は基本的に4万円前後と考えていいでしょう。お小遣いの金額の目安として、収入の1割とする考え方も広まっています。

ほかの家庭のお小遣いの使い道は?

同調査によると、男性会社員のお小遣いの使い道で最も多いのは昼食代です。全体の4割を超えており、次に携帯電話代や嗜好(しこう)品代、趣味の費用が2割台で続きます。

男性会社員における1日の昼食代の平均は624円となっており、22日間の出勤とすると1万3000円ほどを昼食に使っている計算になります。昼食代の平均も年代別に集計されており、以下がその結果です。

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・20代:684円
・30代:636円
・40代:604円
・50代:574円
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お小遣いの平均額と同じく20代が大きく全体平均を上回りましたが、年代が上がるごとに昼食代の平均額は少なくなっています。昼食代は仕事をするうえで必要な費用ですが、お小遣いの観点では大きな割合を占める悩ましい問題点です。

お小遣いが少ないときは

お小遣いが少ない場合の理想的な結果は、交渉の末にお小遣いの金額をアップさせることでしょう。しかし、物価高で生活費を圧迫していると言われている昨今、かなえるのは難しいでしょう。

次に考えるべきは、昼食代の節約です。健康面を考えて、単純に昼食を抜くのはおすすめできません。おすすめしたいのは、昼食をお弁当に変える方法です。

実際には食費がかかるので計算通りではないですが、お弁当の食費がお小遣いからの支出でなければ約1万3000円が節約できます。実質的に1万3000円分のお小遣いが増えたことになるでしょう。

誰がお弁当を作るかは家庭によりますが、お小遣いに対する節約方法としては効果的でしょう。

ほかの家庭のお小遣いは4万円前後が平均

株式会社SBI新生銀行の調査によると、男性会社員のお小遣いの平均は4万557円となっています。家計状況や家族構成によっても異なるので一概には言えませんが、ほかの家庭のお小遣いは4万円ほどと考えていいでしょう。お小遣いが3万円となると、平均額よりは低いようです。

お小遣いの使い道の中で、最も多くの割合を占めているのは昼食代で4割を超えています。昼食代の平均額を加味すると、1ヶ月の昼食代は1万3000円ほどという計算です。

お小遣いが少ないと感じた場合は交渉の末に金額を上げてもらえるのが理想ですが、難しいと言わざるを得ません。現実的なのは、支出の節約でしょう。

おすすめなのは昼食をお弁当に変えることです。食費を考慮しなければ、実質1万3000円のお小遣いアップと同じです。

出典

株式会社SBI 新生銀行 2023年会社員のお小遣い調査(6.12.22ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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