「金正恩さん、お嬢様が突然いなくなったらどんな気持ちに?」横田早紀江さん国民集会で呼び掛け【新潟】

「元気でいる皆さんを全部親の元に返して」

先週末、拉致被害者の救出を求める集会に岸田総理が出席しました。横田めぐみさんの母・早紀江さんが訴えたのは、金正恩総書記への「お願い」でした。

東京で開かれた拉致問題の解決を求める国民大集会。また、今年も進展が見られないまま集会の日を迎えました。横田めぐみさんの母・早紀江さんは、北朝鮮の金正恩総書記に呼びかけました。

■横田めぐみさんの母・早紀江さん
「金正恩さん、あなたのお嬢様が突然5月14日の夕方、何の意味もなく消え果ててどこにいるかもわからない、どうなったのかもわからないという状況になったときに、あなたはどのような気持ちになりますか。どうか心を変えてください、そこに元気でいる皆さんを全部親の元に返してください。心からお願いをいたします、お返しください。」

曽我ひとみさんは一緒に拉致され、いまだ行方が分からない母・ミヨシさんが2カ月ほど前、夢に出てきたことを明かしました。

■曽我ひとみさん
「母は暖かいこたつに入って、にこにこと笑って私の方を見ていました。私は夢ではなく、母と一緒にこたつに入って笑いながらたくさんたくさん話をしたいと思っています。もう本当に時間がありません。」

今年に入り、金正恩総書記の妹・与正氏が岸田総理の訪朝について談話を発表するなど新たな動きを見せています。岸田総理は、改めて日朝首脳会談の実現に意欲を見せました。

■岸田総理
「様々な働きかけを絶えず行い続けていますが、(首脳会談の)早期実現に向けて、働きかけを一層強めてまいります。」

被害者家族会の横田拓也代表(55)は、日本政府に対し「即時一括帰国の要求水準を下げずに交渉を続けてほしい」と求めました。

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