北都銀行2023年度決算発表 3期連続増収も4期ぶりの減益に

北都銀行は2023年度の決算を発表しました。

3期連続の増収となったものの、荘内銀行との合併を前に、不良債権の処理に備えた費用を大幅に積み増したことから、純利益は大幅に減少しました。

北都銀行によりますと、一般企業の売上に当たる経常収益は、昨年度、234億6800万円と前の年度から10億円あまり、率にして4.5パーセント増加しました。

有価証券の売却益が増えたことが主な要因で、増収は3期連続です。

一方、融資先の経営悪化などによる不良債権の処理に備えた費用「与信関係費用」を大幅に積み増したことなどから、最終的な利益「純利益」は大幅に減少しました。

1億3900万円で前の年度から14億円あまり、率にして91パーセントの減少です。減益は4期ぶりです。

伊藤新頭取

「本業は極めて順調に推移していますが、積極的な再生支援よる与信コストの増加で

収益が低下していること。それから有価証券のポートフォリオの再構築は道半ばである

という風な反省をしているという決算の振り返りでございます」

2026年度の荘内銀行との合併に向け、

財政基盤の健全性を高めるために与信関係費用を前倒しで計上したという伊藤頭取。

本業は順調に推移しているとして、今年度は15億円の純利益を見込んでいると説明しています。

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