「置き配」で窃盗被害…どう対策? 広島

玄関先などで荷物が受け取れるサービス「置き配」で盗難被害にあった男性が当時の状況を語りました。

無残にもビリビリに破られた茶色い紙袋…隣には強引に開けられたとみられる商品の箱が無造作に捨てられています。

被害にあった男性「まさかという感じ。まさか自分のものが盗まれるとは思っていなかったので、ただただ驚きというか」

男性が会社から帰ってきたときに頼んだ商品のごみが家の周りに散乱していて、配達完了の通知を見て「置き配」が盗まれたことに気づいたということです。

玄関前などに荷物を置く「置き配」は家にいなくても荷物を受け取れるサービスです。

トラックの運転手不足などによる物流の「2024年問題」への対策として注目が集まり、「ヤマト運輸」では来月10日から会員を対象に宅急便なども置き配で受け取ることができるようになります。

再配達を減らすために…しかし悪用される被害も…

被害にあった男性「仕事が急に遅くなったりしてなかなか受け取れないことも昔あったので『置き配』にすれば配達員の方も再配達に来る負担が軽減できますので日々利用していました」

運送会社と消費者、双方にメリットも多い「置き配」。しかし盗難被害があった場合の責任は所在があいまいだといいます。

綜合警備保障 齋藤康裕課長代理「盗まれたからといって配送会社に『どうしてくれるんだ』といっても認められるとは限らないので責任を明確にするというのは難しい」

男性は購入サイトから返金をしてもらうことができましたが、対応は購入先によって異なり、泣き寝入りとなる場合も考えられます。

被害にあった男性「ある一部の人が法律を守らないことで社会的な問題も解決できないし、誰もが損をする社会になってしまうのは憤りを感じるところ」

男性は警察に被害届を提出したということです。

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