南アフリカ金融大手アブサグループ、北京に事務所開設

南アフリカ金融大手アブサグループ、北京に事務所開設

アブサグループのロゴ。(資料写真、ナイロビ=新華社配信)

 【新華社北京5月14日】アフリカ最大の多角的金融サービスグループの一つである南アフリカのアブサグループはこのほど、中国北京市にオフィスを開設した。北京オフィスはノンバンク子会社として、中国企業の対アフリカ貿易・投資などに関するコンサルティングサービスを提供するとともに、総合的な証券調査リポートなども不定期的に発表する。

 アリー・ラウテンバッハ最高経営責任者(CEO)は、アフリカと中国間の投資協力が近年活発化し、中国はアフリカにとって最大の貿易相手国になっていると指摘。アブサグループはこれを追い風として積極的に中国市場を開拓し、北京にオフィスも開設したとし、これは中国のレベルの高い開放、アフリカと中国間の互恵協力の結晶であり、今後のアフリカと中国間の貿易、投資協力の深化に新たな活力を注ぐと説明した。

 中国商務部によると、中国は15年連続で南アフリカの最大貿易相手国、南アフリカは14年連続で中国にとってアフリカ最大の貿易相手国となっている。

 同部西アジア・アフリカ司の張勝斌(ちょう・しょうひん)二級巡視員はアブサグループの北京オフィスについて、両国企業間の交流・協力により多くのチャンスが創出されるとの確信を示し、「より多くの中国とアフリカの企業が深いレベル、多くの手法で交流・協力を展開し、中国と南アフリカ、中国とアフリカの『一帯一路』共同建設に一層寄与することを信じる」と語った。

 アブサグループは1991年に設立された。ヨハネスブルグに本社を置き、アフリカのほとんどの国と中国、米国、英国などで事業を行っている。

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