「自動物流道路」整備へ実験線 技術開発の場、国交省

 国土交通省は14日、人手を使わないで荷物を運ぶ「自動物流道路」の実験線を設ける考えを示した。物流の停滞が懸念される「2024年問題」への対処策の一つ。円滑な運用には、多くの技術開発が必要で、検証や研究の場として活用する。実験を経て実際に整備するのは、東京―大阪などを想定している。

 14日の有識者検討会で説明した。実験線の場所は、荷物が集まる拠点を結ぶ路線などが考えられる。検証・研究の対象は、荷物を運ぶ自動走行カートの制御や給電、荷物積み替えの自動化などになる見通しだ。

 自動物流道路は、高速道路の中央分離帯などに専用レーンを設ける。国交省は約10年後の整備実現を目指している。

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