ソフトバンクは10日間でたった1敗も…何だか不気味な日本ハム 直接対決3連勝で突き放すもぴたりと追走

7回、2番手で登板した長谷川(撮影・安藤由華)

◆楽天4―1ソフトバンク(14日、楽天モバイルパーク)

大黒柱の有原で初戦を落とした。もちろん、登板全試合に勝てる投手なんていないわけで、チームは次戦へ気持ちを切り替えるしかないのだが、強力中継ぎ陣は相変わらず抜群の安定感だった。

この日は有原の後を受け、7回を長谷川、又吉、8回は津森の3人が登板した。結果は計2回を1安打無失点。最終スコアが1―4と最後まで締まった試合展開となったのも、彼らの奮投があってこそだった。

これで中継ぎ陣は5日の西武戦から6試合、20イニング連続無失点と相手につけいる隙を与えていない。「きょうも津森を出さなくていいと言ったけど、中(登板間隔)が空いていたので、倉野(投手)コーチが優先順位的に使っておきたいということだったんでね」。小久保監督の絶大な信頼ぶりも伝わってくる。

チームの敗戦も4日の西武戦以来と実に10日ぶりで、ちょっとした小休止といった感じにもなるが、そうはさせてくれないのが2位の新庄日本ハムだ。最下位西武に快勝して4連勝。首位ホークスとのゲーム差も3.5まで詰めてきた。

先週の直接対決では同一カード3連勝を決め、今季最大の5.5ゲーム差まで突き放したはずだった。加えて、小久保ホークスはこの10日間で1敗しかしてないのに、ピタリと追走されている。正直、何だか不気味な存在だ。(石田泰隆)

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