愛南でアコヤガイ異常死の原因ウイルス検出 対策協が生産者に注意呼びかけ

 2019年から愛媛県の宇和海沿岸で続く真珠養殖用のアコヤガイ稚貝の異常死で、生産者団体や県などでつくる「アコヤガイへい死対策協議会」は14日、異常死の原因ウイルスが愛南町の海域で検出されたと発表した。県によると、異常死は確認されていないが、海水温上昇に伴いウイルスが増加し異常死発生の危険性が高まるとして、生産者に注意を呼びかけている。

 異常死の原因ウイルスは、22年に国の研究機関と県がビルナウイルス科の新種と特定し、ウイルスを検出するPCR検査法を確立している。愛南町では4月から町内の母貝養殖場8カ所で稚貝と海水のPCR検査を実施。5月8日の検査で、3カ所からウイルスが検出された。

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