海難事故を想定し救助訓練…小樽「青の洞窟」を巡る観光船 救助する行程などを協議会のメンバーらと確認

小樽市の沖合の名所「青の洞窟」をめぐる観光船で海難事故が起きたことを想定して、海上保安部などが救助訓練を行いました。

前田愛奈記者)

「観光船が発煙等を焚いて救助を求めています」。

春から秋にかけて道内でも高い人気を集める「青の洞窟」をめぐる観光船クルーズ。その小型観光船で海難事故が起きたことを想定し、小樽海上保安部と小樽警察署、そして観光船クルーズを管理する「青の洞窟・窓岩周辺海域等利用協議会」が初めて合同で救助訓練を行いました。

2年前に起きた知床の観光船沈没事故では小型観光船の安全管理上の課題が浮き彫りとなりました。こうした中、今回の訓練では初めて青の洞窟をめぐるクルーズで使われる小型の観光船から乗客を救助する訓練が行われました。

前田愛奈記者)

「救助を求めている観光船に、海上保安庁の船が近づいていきます」。

訓練は青の洞窟そばの窓岩周辺で、観光船にエンジントラブルが起きた想定で行われ道警の警備艇のボートや、海保の巡視艇が小型観光船の横につき、乗客に扮した人を救助する行程を協議会のメンバーとともに確認していました。

小樽海上保安部警備救難課 金谷紘平救難係長)

「やはり何かあった時に1番近くにいるのは、同業者の方々であり、協議会の会員の方々だと思うので、まずはその会員相互、同業者相互の救助体制っていうところも1つ重要になってくるのかなと」。

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