【夏場所】豊昇龍がようやく初白星「今日こそと思った。3連敗しなくてよかった」

ようやく初白星の豊昇龍

ようやく初日だ。大相撲夏場所3日目(14日、東京・両国国技館)、大関豊昇龍(24=立浪)が幕内大栄翔(30=追手風)を退けて初白星を挙げた。大栄翔の激しい突っ張りにも下がらず、いなされても崩れない。最後は相手の引きに乗じて一気に前へ出て寄り切った。

取組後の豊昇龍は支度部屋へ戻ると「落ち着いて相撲を取れたので良かった。前に攻めることしか考えていなかった。今日こそ、しっかりやらないといけないと思った。(3)連敗しなくて良かった。明日から落ち着いて相撲を取れると思う」と安堵の表情を浮かべた。

初日は1横綱4横綱全員が敗れ、昭和以降初の異常事態となった。2日目には照ノ富士と貴景勝が休場する一方で、琴桜と霧島は白星。3大関で唯一、勝ちがない状況となり、師匠の立浪親方(元小結旭豊)からは「相撲内容が悪い。直さないと」と叱咤激励を受けた。

師匠を安心させる白星を挙げた大関は「いい相撲を取ったかな。しっかり集中して自分の相撲を取りたい」と、ここからの巻き返しへ意気込んだ。

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