「生態系への影響」心配する声も 美波沖の洋上風力発電計画【徳島】

美波町沖で計画されている「洋上風力発電」の環境への影響について審査する、県の環境影響評価審査会が5月14日開かれ、施設が完成した後も生態に与える影響について心配する声があがりました。

審査会には、大学教授など委員15人が出席。

はじめに、美波町沖に計画されている洋上風力発電について、事業者から説明を受けた後、海面からの高さが最大約295mと想定される施設の建設による景観や、ウミガメなどの海洋生物に与える影響について、意見が交わされました。

委員からは、海中の騒音は生物に影響はないかや、風力発電が完成した後も、生態に与える影響について心配する声があがりました。

その中でも、魚等の遊泳動物の調査に関しての質疑応答では。

(委員)

「生物の生息に関する調査については、量の調査は不可避だと思います」

「魚群探知機を用いた魚等の遊泳動物の調査において、事後調査もした方が良い」

委員からはこのように、風車ができたあとの調査も必要だという意見が出ました。

これを受けて、事業者側は次のように回答しました。

(事業者)

「事後調査についても、実施する方向で検討させていただきたいと考えております」

次回の審査会は5月21日に開かれ、知事への答申を決定する方針です。

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