「B2越谷」から「B1越谷」へ! バスケBリーグ、越谷が初の1部昇格決める 「夢みたい」各地で歓喜

パブリックビューイングの様子=12日午後、越谷市のイオンレイクタウン(越谷市提供)

 バスケットボールBリーグ2部(B2)の越谷アルファーズが12日、千葉市で行われたプレーオフ(PO)準決勝(2勝先勝方式)第2戦でA千葉を下し、初のB1昇格を決めた。2016年のBリーグ参入後、ようやく達成した悲願。この日を信じて応援を続けてきた越谷市民は「夢みたい」「感動した」と喜びを爆発させた。

 アルファーズは今季、東西14チームが参加するB2で東地区2位となり、上位8チームのPOに進出した。POはトーナメント制で、上位2チームが1部に昇格する。PO準々決勝で熊本に連勝したアルファーズは、今月11日からA千葉と対戦。2連勝で念願のB1切符をもぎ取った。

 「ようやく昇格できた。夢みたい」。同市東大沢のイタリア料理店「ラ・グッチー二」オーナーシェフの山口洋介さん(42)は万感の思いを込める。店はアルファーズのコーチ陣も通い、試合の日はファンであふれる。

 山口さんはアルファーズのホームゲームの大半に通い、アウェーの試合は店でパブリックビューイングを開く。12日の1部昇格の瞬間は何度も映像で見直し「ようやく実感が湧いてきた」。来季に向けて「(Bリーグの)チャンピオンシップに挑戦できるようB1で勝利を重ねて」と期待する。

 せんげん台駅西口の「せんげんパークロード商店会」は、商店街に続く約100メートルの街灯に選手フラッグを掲げ、チームを応援している。会長の田中聡さん(37)は「本当にうれしいの一言」と昇格に感極まり、「強さももちろん、ずっと越谷を愛する地元密着チームであり続けてほしい」と願う。

 歓喜から一夜明け、レイクタウンにあるスポーツ店のアルファーズコーナーには、足を止めてグッズを手にする客の姿が見受けられた。南越谷に住む70代男性は「朝のニュースを見て驚いた。越谷の名前がもっと全国に広まれば」と笑顔で話していた。

 福田晃市長はコメントを発表し「日々の努力が実を結んだ結果。素晴らしいチームワークと諦めない姿勢に私をはじめ、たくさんの越谷市民が心を奪われた」と喜び、「多くの感動をありがとうございました」と快挙をたたえた。

アルファーズグッズを手にする越谷市民=13日午後、越谷市の「Victоria」越谷イオンレイクタウン店

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