精神障害者保健福祉手帳 県の登録ミスで マイナポータルに別人の情報

県は14日、精神障害者保健福祉手帳の情報を県のシステムに登録する作業でミスがあり、マイナポータル上で別人の手帳情報が閲覧できる状態になっていたと発表しました。

県によりますと登録の誤りがあったのは精神手帳番号や精神手帳等級コード、手帳の交付年月日などあわせて6つの項目で、785人分のべ807件で確認されたといいます。県では去年11月から今年2月ごろにかけて精神障害者保健福祉手帳の情報をマイナポータル上で閲覧できるようにするため、県のシステムに登録する作業を行っていたといいます。しかし、不要なデータを削除する際、本来2つのファイルを削除するところ、誤って片方のみ削除したことからずれが生じ、別人の手帳情報が登録されていたといいます。5月7日、県内の自治体に住民から「マイナポータルで確認したら自分のデータではなかった」という指摘が寄せられていたことから発覚したといいます。県ではマイナポータル上に表示される情報にマイナンバーや名前は含まれていないことから個人情報の流出はないとしています。県はすでに手帳の所持者などに文書で謝罪したといい、「重く受け止め、再発防止に努める」としています。

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