唐招提寺 うちわまきの準備すすむ

奈良市の唐招提寺では今、伝統行事「うちわまき」の準備が進んでいます。

うちわまきは、鎌倉時代に寺を復興させた覚盛上人の遺徳を偲び命日の5月19日に行われています。蚊を殺すことを戒めた覚盛上人の故事にちなみ蚊を払うためのハート型のうちわを供えたのが始まりとされます。14日は、寺の僧侶や職員がうちわの縁に赤い紙を貼るなど一枚ずつ丁寧に仕上げていました。うちわを授かると病魔退散や魔除けのご利益があるといわれ、ことし境内の鼓楼からは約200本が4回に分けてまかれる予定です。

唐招提寺 松浦俊昭副執事長

「昨今、地震や世界で紛争があるなど大変悲しい事が起こっておりますので、どうかみなさんが御利益を受ける以外に、ほかの方々の安寧を願ってお帰りいただきたい。」

うちわまきは、5月19日午後3時からで午前9時から先着200人に参加券が配布されます。

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