学生時代の恩師の訃報…。葬儀に参列したいのですが、御香典はいくら包めばよいのでしょうか。

恩師(先生)への御香典の相場

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が行った「香典に関するアンケート調査」の「集計結果」によると、恩師(先生)の場合、御香典の相場は、5000円でした。

なお、御香典の金額の最初は「4(死)」「9(苦)」「偶数(割り切れる)=故人と縁を切る」にすることはタブーとされているので、注意しましょう。また、葬儀では遺族側が参列者へ香典返しを用意しているケースも少なくありません。

そのような場合は、御香典が一般相場よりも高い場合は問題ありませんが、少ない場合は遺族側が用意した香典返しの費用のほうが高くついて遺族側の負担が大きくなってしまう可能性があるため、一般相場を下回らない金額を包むようにしたほうが無難です。

香典額を決めるポイント

恩師への香典額をいくらにしようか迷った場合には、香典額を決めるポイントが3つあります。

__
・参列者の年齢
・地域ごとの相場
__

具体的にどのように決めたらよいのか、それぞれのポイントを見ていきましょう。

参列者の年齢

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「香典に関するアンケート調査」によると、恩師への香典額は表1の通りです。

表1

※一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「香典に関するアンケート調査」を元に筆者作成

地域ごとの相場

香典額を決める際には、地域ごとの相場も考慮しましょう。なぜなら、恩師への香典額は表2のように地域によっても相場が異なるからです。

表2

※一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「香典に関するアンケート調査」を元に筆者作成

恩師への香典額が最も高い地域は、最多回答数が1万円だった「北海道」「北関東」「東京」「中部」です。一方恩師への香典額が最も低い地域は、最多回答数が3000円だった「九州」になります。

その他の地域では、恩師への香典額は5000円だと分かりました。

香典袋の書き方に関するマナー

御香典を渡すときには「香典袋」の使用が一般的であり、香典袋の書き方にはマナーがあります。香典袋には「外袋」と「中袋」の2つがあり、それぞれ書かなければいけない内容が異なります。外袋には「表書き」と「名前」、中袋の裏面には「金額」「住所」「名前」を書きましょう。

外袋の表書きは個人の信仰する宗教によって異なり、仏式なら「ご霊前」、神式なら「御神前」、キリスト教なら「御花料」となります。中袋に書く金額は、旧漢数字を使用して「金〇〇圓」と縦書きで記入しましょう。

また、香典袋に入れる紙幣は新札を避ける点も重要です。新札は用意周到という印象を与えかねず、「不幸を予期していた(死を待っていた)」と捉えられてしまう可能性もあるため、遺族に対する配慮として御香典では避けるのが無難です。

御香典はマナーを守って渡すことが重要

恩師への香典額は、地域や年齢によっても異なりますが、5000円~1万円程度であるようです。

さらに、香典袋の書き方や香典に使用する紙幣にもマナーがあるので、遺族が不快な気持ちにならないようにも配慮しましょう。

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 香典に関するアンケート調査
公益社 香典の正しい書き方とは?恥をかかないための基本マナー

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社