土石流乗り越え「伊豆山が復興すること願う」「日本三大古泉」“走り湯”で例大祭=静岡・熱海市

静岡県熱海市伊豆山の「古泉走り湯」で5月14日、温泉の恵みに感謝して湯くみ式が開かれました。

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熱海市伊豆山の走り湯は、1300年の歴史があり、四国の道後温泉と神戸の有馬温泉の源泉とともに「日本の三大古泉」といわれています。源泉からは毎分170リットル、73度の湯が沸き出ていて、伊豆山地区の8つの温泉施設に供給されています。

14日の湯くみ式は、守護神の走湯神社の春の例祭に合わせたもので、地元の温泉関係者が集まり、豊富な温泉の恵みに感謝しました。

泉脈が枯れないようにと願いを込めながら洞窟から湧き出る湯を手桶にくみ分け、地域の旅館などに配りました。

<走り湯温泉組合 平野順組合長>
「3年前に(土石流)災害もありまして、伊豆山も復興を遂げているところですが、走り湯がこの先も続いて伊豆山が復興していくことを願っています」

配られた湯は、旅館などに持ち帰り神棚に備えられるということです。

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