「リスク管理ができると理解した」静岡県専門部会がボーリング調査を容認 リニアトンネル工事めぐり

リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐる静岡県の専門部会が5月13日、開かれました。議論が平行線をたどっていたボーリング調査について、部会は調査を容認しました。

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<静岡県 森貴志副知事>
「本日、JR東海にはこれまで先進ボーリング等によって得られた結果の考察、今後の計画について説明をしていただく」

リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う水資源などの課題を議論する静岡県の専門部会。川勝平太前知事の辞職以降初めての開催です。今回は議論が停滞していた「ボーリング調査」による水資源への影響やリスク管理などが議論されました。異常が起きた場合に調査を中止することも含め、専門家に相談するなどのJR東海が示した対策を受け、部会側は、調査を容認しました。

<静岡県 森貴志副知事>
「科学的・工学的な観点から、リスク管理ができると結論されたというふうに理解している」

一方、この会議をめぐっては、大井川流域の市長から厳しい意見が飛んでいます。

<島田市 染谷絹代市長>
「私個人の提案として聞いていただきたいが、いまある専門部会は一度解散・廃止していかないと。(県が懸念する)47項目を引きずったままでは、仕切り直しもできやしない」

これに対し、県は真っ向から反論します。

<静岡県 森貴志副知事>
「私どもからすると専門部会があったので浮き彫りになってですね、まだモニタリングの議論等もありますので、当然ながら専門部会というのは必要だと思っている」

静岡県は、ボーリング調査について、関係各所の意向を確認して最終的に判断したいとしています。

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