山中崇「作品が誰かにとってのそよ風になってほしい」 NHKドラマ『パーセント』に出演

NHK土曜ドラマ「パーセント」に出演する山中崇

NHKは14日、同局総合のドラマ「パーセント」(毎週土曜・午後10時)に俳優の山中崇(46)が主人公の職場「Pテレ」で働く上司・植草秀樹役で出演すると発表した。

同ドラマは、ローカルテレビ局「Pテレ」のバラエティー班で、多忙な日々を送る吉澤未来(伊藤万理華)が、車いすに乗った高校生・宮島ハル(和合由依)と出会い、成長していくヒューマンドラマだ。

役どころについて山中は「植草は、中間管理職という立場で、これから育っていく若い世代が、いずれ自転車を1人でこぎ出せるための〝補助輪〟のような役割」と説明。

主人公を演じる伊藤について「せりふが体を通してしゃべっている気がするんです。そこにウソがないと思いました。リアクションも、ちゃんと悩んでいるし。何気ないしぐさもウソがない。ちゃんとそこで自分で感じて表現されているんだなと思いました」と評した。

また「ハルちゃんを演じる和合さんは、本当に芯が強くてエネルギッシュですよね。お芝居しながら関西ことばを使うのは、相当ハードルが高いと思うんですけど、しっかりやり遂げていて、ことば指導の方も『ハルちゃん、すごい!』と言っていました。僕も学ばされるし、それは障害者だからってことでもなくて、和合さんという人の魅力がすてきだと思う。『障害』と『健常』という言葉が分けるものって何だろうって考えさせられます」と語った。

最後に「僕個人としても、『何のためにドラマや映画、演劇があるんだろう』というのはよく考えるんです。ほんの1ミリでもいいんですけど、作品がちょっとでも誰かにとってのそよ風になってほしいし、1歩でも踏み出すものであってほしいなというのは、最近思うことです。こういう現場では、健常者とか障害者とか関係なく、みんなで1つのものをつくっていく、そうありたいですね」とコメントした。

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