横須賀寄港の英軍艦スペイに「技術的問題」 出港延期、異例の停泊1カ月

横須賀市の海上自衛隊横須賀基地に停泊中の英海軍哨戒艦スペイ=5月14日午後4時10分ごろ

 海上自衛隊横須賀基地(横須賀市)に一時寄港中の英海軍のリバー級哨戒艦スペイに「技術的問題」が生じ、出港が2週間以上、延期されていることが14日、駐日英大使館への取材で分かった。停泊は15日で1カ月で、外国艦としては異例の長期停泊となっている。

 スペイは4月15日、同基地に到着。昨年10月に発効した日英円滑化協定後、日本に寄港した初の英軍艦となった。当初は今年4月27日に出港し、海自との共同訓練を予定していたが、5月14日午後4時現在、同基地に停泊している。英国防省は駐日英大使館を通じ、「技術的な問題が発生し、現在原因を調査中だ。英国のアジア・太平洋地域に対するコミットメントに変更はない」とメールでコメントした。

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