猫を『攻撃的にしてしまう』3つのトリガーと対処法 気持ちを収めてもらうにはどうすれば?

1.恐怖心

猫が攻撃的になってしまう要因として、まず「恐怖心」が挙げられます。

元々、猫という動物は警戒心が強い動物。ちょっとした環境の変化にも敏感に反応する他、見知らぬ存在が近づくだけでも強いストレスを感じてしまいます。

飼い主さんをはじめ、自分に近づいてきた相手に心を許していない場合、恐怖心が沸きあがり自分を守るために攻撃的となるのです。

特に、厳しい環境を生きてきた野良猫や子どもを守る役割を担うメス猫は、恐怖心によって攻撃的になる可能性が高いです。

2.かまってほしいから

前述した「恐怖心」の反対に、飼い主さんにかまってほしくて逆に攻撃的になってしまう場合もあります。甘えたように甘噛みをしてくる場合などがこのパターンです。

飼い主さんにかまってもらう手段のひとつとして、飼い主さんを攻撃して自分のことを見てもらおうとしているのです。特に甘えん坊な子がやりがちな方法といえます。

この件で注意したいのが、飼い主さんの反応です。甘噛みなど攻撃されたときに、愛猫の相手をしてしまうのは猫の思うつぼです。一度でも攻撃によって飼い主さんの気がひけたと誤って学習してしまった猫は、以降同じ方法を繰り返すようになってしまいます。

3.転嫁行動

猫が攻撃的になる要因として、「転嫁行動」もあります。転嫁行動とは、簡単に言ってしまえばいわゆる「八つ当たり」です。なにか猫が気に食わない経験をしたとき、ストレス発散のため飼い主さんに八つ当たりしているのです。

転嫁行動を引き起こす要因は様々。たとえば同居猫同士のトラブルや野良猫との遭遇などが挙げられます。

攻撃的な猫への対処法

猫が攻撃的になるときの対処法は、その要因によって異なります。

まず、恐怖心から攻撃的になる場合は、なるべく猫を刺激しないよう生活するのがベスト。猫の警戒心が緩むまで、安易な接触は避け、大きな音を出すなどビックリさせてしまう言動も控えましょう。

かまってほしいがために攻撃してくる場合は、できるかぎり無視するのが好ましいです。下手に反応してしまうと、攻撃すれば飼い主さんがかまってくれると学んでしまいます。「噛んでも意味はないよ」と理解させるためにも、猫が攻撃してきたときは無視を貫き通しましょう。

最後に、転嫁行動によって攻撃的になっている場合、ストレス発散できる環境を整えてあげましょう。

たとえば、爪とぎ環境を見直すことやひとり遊びできるキャットタワーを設置してあげることが有効です。同居猫がいる場合、ケンカしないように猫用品をそれぞれ専用のものを用意してあげる、住む空間を仕切ってあげるなどの配慮も効果的です。

いずれの方法でも解決しない場合は、個別対応が必要な可能性があります。かかりつけの動物病院など専門家に相談してみましょう。

まとめ

猫はとても可愛らしい生き物ですが、意外と攻撃力が高めです。爪で引っ掻かれたり牙で噛まれたりすると、人間側はケガを負ってしまうことも少なくありません。

そしてそのように猫が「攻撃的になってしまう」と、飼育が困難になってしまう懸念もあります。

猫と一日でも長く仲良く暮らしていくためにも、今回紹介した対処法を参考にしてみてください。

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