来年3月、交通系ICカード「パスピー」のサービスが終了することに対し14日、障害者を支援する団体などが利用者への配慮を求めて広島市と協議を行いました。
協議したのは、パスピーの存続を求めている障害者やその家族を支援している4つの団体です。
広島電鉄などが導入する新しいシステム「モビリーデイズ」は、スマートフォンのアプリのQRコードなどで運賃を支払うため、障害者や高齢者など社会的弱者への合理的配慮に反しているとして対応を要請しています。
広島電鉄などでは、モビリーデイズ導入後もJR西日本の「イコカ」が使用できるとしています。しかしシステム上、降りるときに乗車した停留所などを乗務員に伝える手間が生じるということです。
団体ではパスピーと同じようにタッチだけで乗り降りできる読み取り機の設置も求めていくということです。
広島市社会保障推進協議会 大畠順一 代表委員
「自分でバスで通っている人がパスピーがなくなったらどうなるのか、すごく心配している」
4つの団体は今後、広島電鉄にも要請を行う予定です。