動画サイトで報酬 女性講師を戒告 岡山市教委 視聴者から「投げ銭」

岡山市役所

 岡山市教委は14日、動画配信サイトで自分の歌声をライブ配信して報酬を得たとして、市立小学校に勤務する20代女性講師を戒告の懲戒処分にした。地方公務員法の兼業禁止規定に触れると判断。視聴者から送金された金額は約160万円に上るという。講師は同日付で依願退職した。

 市教委によると、講師は2019年4月から24年4月にかけ、動画配信サイト「ツイキャス」を使い、ヒット曲のカバーソングを配信。視聴者からインターネット上でお金をもらう「投げ銭」シスムテムで、銀行口座に計162万290円が振り込まれた。

 講師は19年2月からライブ配信で報酬を得ており、同年4月に小学校に勤務した後も続けた。先月17日に税務署から収入に関する問い合わせが本人にあり学校に自己申告。市教委の聞き取りに「子どもや保護者、同僚に謝罪してもしきれない」と話しているという。

 市教委の高井紀行教職員課長は「教職員への信頼を裏切る行為で市民に申し訳ない。不祥事防止研修を繰り返し、再発防止に努める」としている。

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