城山公園でクマ1頭目撃 15年以来、注意呼びかけ/三戸

クマの目撃情報が寄せられた三戸町の城山公園=14日

 14日午前6時半ごろ、三戸町の国史跡三戸城跡・城山公園で、体長約1メートルのクマ1頭を目撃したと、付近をウオーキングしていた60代男性から三戸署に通報があった。クマは公園北側の斜面を駆け下りたという。公園は町中心部に近く、周辺には住宅や商店が密集している。町農林課は、クマの行動が活発になる夜間や早朝の外出に気を付けるよう呼びかけている。

 クマが目撃された場所は、公園北東に立つ三戸城の看板付近。通報を受けた同署は付近をパトロールし、町農林課は公園内を調べたが、クマの足跡や立木への爪跡は確認されなかった。

 城山公園内でクマが目撃されたのは2015年6月以来。ただ、公園南方の目時地区の山林では昨年、秋を中心に目撃情報が10件以上寄せられている。

 町は防災無線や一斉メールで注意を喚起した。他の目撃情報がないことから、付近の学校の集団下校措置などは取っていない。

 公園近くに住む女性(73)は「自宅の目と鼻の先でびっくりした。まさか町中でもクマが出るとは。夜の外出には十分気を付けたい」と話していた。【全文】

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