森林のCO2吸収量を売買「Gークレジット」 岐阜県が中津川市と東白川村森林組合を初認証

古田肇知事から認証証を受け取った小栗仁志中津川市長と村雲義英東白川村森林組合長=14日午後、岐阜県庁

  去年11月から始まった、森林が吸収する二酸化炭素の量をクレジットとして認証する県独自の「Gークレジット制度」に関し県は14日、2つの団体のクレジットを初認証しました。

  これは、森林が吸収する二酸化炭素の量をクレジットとして県が認証し、森林の所有者と企業の間で売買取引する県独自の制度です。

  森林所有者や事業者は新たな収入源を確保できる一方、購入者はイベントの開催などで排出される温室効果ガスを森林吸収量として埋め合わせる「カーボン・オフセット」により森林づくりや地域貢献をアピールすることができます。

  今回「Gークレジット」の第1号の認証を受けたのは、中津川市と東白川村森林組合です。

  県庁で開かれた式典では、古田肇知事から中津川市の小栗仁志市長と東白川村森林組合の村雲義英組合長に認証証が交付されました。

  小栗市長は「『脱炭素社会ぎふ』の一員としてこれからも一緒になって取り組んでいきたい」と、村雲組合長は「今後も森林の適正管理に努めていきたい」と話しました。

  また、式ではクレジットの購入や普及啓発に取り組む応援パートナーに建設会社や金融機関など415社が発表されました。

  今回認証された二酸化炭素の吸収量は、中津川市で434トン、東白川村森林組合で104トンの計538トンで、このうち東白川村森林組合の100トンは、東京都の清水建設に販売予定だということです。

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