宝塚の歴代レジェンドが「ベルばら」50周年に集結 安奈淳「オスカルに巡り合えて運が強かった」

公開舞台稽古に出席した(左から)麻実れい、鳳蘭、榛名由梨、安奈淳

俳優で元宝塚歌劇団の安奈淳、未沙のえる、鳳蘭らが14日に大阪・梅田芸術劇場で行われた「ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡~」(14~19日まで)の公開舞台稽古に出演した。

1974年に宝塚歌劇で幕をあけた不朽の名作。道ならぬ恋に落ちる悲劇の王妃「マリー・アントワネット」と「フェルゼン」。男装の麗人「オスカル」と、その幼なじみ「アンドレ」。熱く生き、悲しく散った2組の恋人たちの物語だ。

初演から50年の年月を迎え、今回は歴代のレジェンドスターたちが大集結。各時代の主要役によるトークコーナーや曲、懐かしい名シーンをダイジェストで再現する。

トークコーナーに出演した監修の植田紳爾氏は「言えないこといっぱいある。陰では苦労してます」とコメント。

公演MCの未沙が「初演の初日、お客さまの大きな拍手と大きな歓声は忘れることができません。今、思い出しても鳥肌が立ちます」と言えば、安奈も「50年も前よね。恐ろしいわ。オスカルに巡り合えて、私は運が強かった」としみじみと語った。

また、昭和最後のフェルゼン役だった鳳は「私は(配役が決まる前)『オスカル』って、みなさんおっしゃっていて『どないしよう、オスカルできひん』って、ずっと思ってた。そしたら(配役の時に)フェルゼンって…。よかった(と思っていた)」と当時を振り返った。

最後に涼風真世は初演に関わり、他界した「ベルサイユのばら」のスタッフらをしのんだ。

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