都内で「700万円」の中古マンションってかなりお得じゃないですか? 買おうか悩んでいるのですが、注意点はありますか?

中古マンションのメリットとデメリット

中古マンションのメリットは、まず価格の安さが挙げられます。築年数に応じて価格が下がる中古マンションは、予算に応じて自分に合ったものを見つけやすくなっています。

また新築の場合、建築途中の場合もあるため必ずしも内覧できるとは限りませんが、中古マンションであれば早い段階で実際の部屋や住環境を確認できる可能性が高くなるのもメリットだといえるでしょう。

ただし、中古マンションにもデメリットがあり、老朽化の問題や修繕積立金の高さ、税金面での優遇が少ないことなどが挙げられます。中古である以上、建物の劣化によるトラブルや、それに付随するお金の問題なども起こりやすくなると考えられます。

東京都の中古マンション平均価格と格安物件の探し方

株式会社東京カンテイによれば、東京都の70平方メートルあたりの中古マンション平均価格は、2024年2月の時点で4707万円となっています。ちなみに、東京23区に限定した70平方メートルあたりの中古マンション平均価格は7204万円です。

そのため、都内で700万円の中古マンションというのはかなりの格安だといえるでしょう。一般的には、都内で1000万円を切るような格安の中古マンションを買いたいのであれば、23区外の市町村が狙い目だと考えられます。

中古マンションの探し方には、インターネットの不動産検索サイトのほかに、不動産会社に直接足を運ぶという方法もあります。掘り出し物の物件は、中古でも競争率が高く、こまめにチェックを行う必要があります。

格安中古マンションの注意点

都内で700万円の中古マンションというのは、かなり格安であり、目に入れば誰しも購入を検討してしまうでしょう。しかし、相場と比べて格安な中古マンションには、安い理由が必ずあります。

その理由が自分にとって問題ないものであればよいですが、安い理由をきちんと把握せずに購入してしまうことや、詐欺に遭うようなことは避けなければなりません。

格安の中古マンションを購入する上での注意点には、以下のようなものがあります。

・築年数と安全性

築年数が古すぎるマンションは、建物の劣化が顕著に見られる場合があります。外壁や水道設備、水平を保(たも)てているかなど、生活に支障をきたすような劣化がないか必ずチェックしておきましょう。築年数が古いマンションは、耐震性などの安全性にも問題がある場合があるので、注意が必要です。

・立地

立地は、マンションの価格に大きく影響します。駅や商業施設から遠い不便な立地のマンションは価格も下落します。そのほかにも、線路沿いや墓地近くのマンションも価格が下落する場合があるので、マンションの周辺環境は必ず現地でチェックするようにしましょう。

・内装

格安の中古マンションを買う人の中には、購入価格を抑えて、リノベーションにお金をかけたいと考えている人もいるはずです。もっとも、中古マンションの中には、リノベーションが行えない物件や、限定的にしか行えない物件も存在するので、必ず事前に確認しましょう。

格安中古マンションは安い理由を必ずチェックしよう

都内の格安中古マンションはとても魅力的に見えますが、購入する前に、必ず安い理由をチェックする必要があります。

格安で中古マンションを購入するには、ある程度の妥協が必要だといえるでしょう。自分のライフスタイルを振り返り、格安である理由が納得できるものかをよく考えて購入を検討しましょう。

出典

株式会社東京カンテイ プレスリリース / 中古マンション価格

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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