実写「岸辺露伴」密漁海岸、驚きのメイキング動画公開

「岸辺露伴は動かない」密漁海岸より。この後大変なことに…! - (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS / SHUEISHA (C)NHK / NEP /P.I.C.S.

先ごろ放送された高橋一生主演のNHKドラマ「岸辺露伴は動かない」の新作エピソード「密漁海岸」のメイキング動画がNHKドラマの公式Xで公開され、その撮影手法に驚きの声が上がっている(※一部ネタバレあり)。

荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ漫画「岸辺露伴は動かない」の一編を実写化する本作。2020年に始まったドラマシリーズの第4弾、9作目のエピソードでは、相手を本にして記憶を読む能力を持つ風変わりな漫画家の露伴(高橋)が幻のアワビと対峙。不思議な力を持った料理を提供するシェフのトニオ・トラサルディ(Alfredo Chiarenza)が登場し、前半ではトニオのレストラン、後半では海岸を舞台に展開した。

~以下、ドラマのネタバレを含みます~

公開されたメイキングは、露伴の担当編集・泉京香(飯豊まりえ)が“取材”と称して露伴と共に訪れたイタリアンレストラン内でのシーン。泉が「こんなにおいしい水は生まれて初めて」「たとえるならアルプスでハープを弾いているお姫様が飲むような味」と絶品の水に感動していたところ、涙があふれ出して止まらなくなり、それは異常な量へと変わっていく。大がかりな撮影と思いきや、その撮影手法は飯豊が「止まらない……あぁ!」と叫ぶと同時にスタッフがポンプでひたすら水を送るという超アナログなもので、SNSでは「意外とアナログだった」「こんなふうに撮ってたのかぁ」「そんな力技で撮ってたの?」「手動だったんだ!?」「CGじゃ無いのが凄い」など驚きの声が続々。

ここでは露伴と泉がカプレーゼ、プッタネスカ、子羊ときのこの煮込みなど次々と出される絶品料理を食すたびに体に異変をきたし、やがてそれらの料理の意外な秘密が明らかになっていく展開だったが、本編でのホラー的な演出とメイキングのギャップに反応する声も目立った。

泉を演じた飯豊は同シーンについて「最初は本当に泣かなきゃいけないのかなって覚悟していたんですけど、さすがにそんな量は……(笑)。特殊メイクでああいう風に水を受けていたんですけど、溺れてしまうかと思うぐらいで(笑)」と4月22日に行われた会見で振り返っていた。

また、アナログな手法は制作チームがシリーズを通じて貫いているもので、渡辺一貴監督は同会見で「CGだから安い、高いとかそういうことでもないんですけど、私たちがいつも話してるのは、今は何でもCGで表現できてしまうけど、それが本当に面白いのかなということ。CGで全部表現できちゃうんですけど、それを全部見せることが表現としていいのかっていうこととか、その部分を全部見せずに隠している影の部分で想像してもらうといったことも大事だなといつも思っています」と説明していた。

実写ドラマ3期から約1年半ぶり、映画公開から1年ぶりとなった「岸辺露伴は動かない」4期「密漁海岸」は放送後、多くの関連ワードがXのトレンド入りする猛反響を呼んだ。5月18日より Prime Video で配信される予定で、泉京香のショート・ストーリーが限定エピソードとして独占配信される。(編集部・石井百合子)

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