ジブリ「猫の恩返し」の5つの名言とは?―台湾メディア

13日、台湾ファッション誌「Bella儂儂」のウェブサイトは、スタジオジブリの名作「猫の恩返し」に登場する五つの名言を紹介するコラムを掲載した。写真は猫の恩返し。

2024年5月13日、台湾ファッション誌「Bella儂儂」のウェブサイトは、スタジオジブリの名作「猫の恩返し」に登場する五つの名言を紹介するコラムを掲載した。

コラムはまず、「宮崎駿監督が企画したこの作品は、猫好き必見の癒し系映画。テレビで100回以上見たファンも多いかもしれないが、何しろ20年以上前の映画のため、若い人は大きなスクリーンで見たことがないかもしれない」と述べた上で、同作にまつわる五つの名言を紹介した。

コラムは一つ目の名言として「もし、あなたがちょっと不思議で困ったことに出会ったら、そこを訪ねてみるといい」を挙げ、「本来は怠惰で何をする気も起きない性格だった主人公・吉岡ハルが、ひょんなことから猫の国へと冒険に出て、世界への好奇心を取り戻した。それがどんなに不思議なことであろうと、興味深いことや悩めることであろうと、積極的に探求し、世界に向き合ってみることが大切なのだ」と述べた。

二つ目の名言は、「世の中生きてくの大変だ」であるとし、「ほとんどの人にとってこの世界で生きていくことは簡単ではない。SNSで友人がいつも華やかな生活を送り、おいしい食事やスイーツをことあるごとにチェックしていると思うかもしれないが、その背後で彼らが大変な努力を払い、プレッシャーに直面していると知っている人はどれくらいいるだろうか。人生は難しい。自分自身に対してあまり厳しくしすぎず、適切なときには自分を甘やかしても良いのだ」とした。

三つ目の名言は、「ここは君たちが住む所とは少しだけずれた場所、心を持った物たちの世界。人が持つ思いや願い、そういうものを込めてつくられたものにはいつしか心が宿る」だとし、「猫の国は神秘的な場所で、すべてのものにはそれぞれの心が宿っており、そしてすべての生命を尊重すべきであることを象徴している。これは人々が真剣に考え直すべき問題であり、スタジオジブリ作品が常に環境問題に焦点をあててきたことと非常にリンクしている」と紹介した。

四つ目の名言は、「こんな気分初めて。このまま猫になってもいいかも…」だとし、「ハルが猫の国に到着すると、徐々に猫へと変身していくが、時間内に人間に戻らなければ、永遠に猫のままになってしまう。しかし、ハルは猫の国で、なぜか猫になりたいと考えるようになる。皆さんは自分の愛猫ののんびりした姿を見て、猫になりたいと思ったことはないだろうか?」と問い掛けた。

最後の五つ目の名言は「私のスペシャルブレンドだ。その都度味が変わるので保障はできないがね」だとし、「これは、人生のすべての経験が一期一会であることを意味している。同じことをしていても、異なる体験や結果が得られるかもしれない。入れた紅茶の味が毎回異なるように、人生は常に変化する。そして、この味は必ずしも毎回おいしいとは限らない。酸っぱいもの、甘いもの、苦いもの、辛いものがあってこそ、素晴らしい人生が生まれるのだ」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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