雪印メグミルク ヨシダコーポレーションを子会社化 高付加価値チーズの展開強化

雪印メグミルクは、ナチュラルチーズおよびプロセスチーズの製造・加工を行うヨシダコーポレーション(本社・愛知県、吉田哲人社長)の発行済株式の51%を取得し、子会社化すると明らかにした。チーズ加工に強みを持つ同社を戦略パートナーに、植物性食品(PBF)や高付加価値チーズの展開を強化する狙い。

5月14日の決算会見で佐藤雅俊社長は「当社の乳製品事業はシェアが高く販売物量も多い結果、大量生産向けの拠点が多い。少量で様々な付加価値商品も発売できることが子会社化のメリットになる。チーズを初めPBF分野の開発・製造におけるイノベーションの場としてフル活用し、新コンセプトの商品をスピーディーに展開していく」など方針を語った。

今後は同社とのシナジー効果(PBF等の新規需要創造型商品の開発、グループ全体の生産効率改善、国産乳原料の利用拡大)を早期に発揮することで、「PBFへの参入」「チーズの徹底拡大」を戦略の1つに掲げる「グループ中期経営計画2025」の達成を目指す。なお、今後も中計達成に向けた有効な手段として、グループシナジーや事業領域拡大が見込まれる分野等に対しては、M&Aを含めた外部協業を積極的に検討していく(同社)としている。

契約締結日は2024年4月11日、株式譲渡実行日は2024年7月を予定。

© 株式会社食品新聞社