湖で魚が大量死、原因は…―中国

中国・海南省海口市の湖で魚が大量死している。

中国・海南省海口市の湖で魚が大量死している。中国国営の中央テレビ(CCTV)などが報じた。

報道によると、同市の紅城湖で大量の魚の死骸が湖面に浮かんでおり、12日午前7時から午後2時までに引き揚げられた死骸はすでにおよそ8トンに上っている。中国のSNS上では「水質汚染が原因ではないか」といった懸念の声も上がった。地元の関係者は、「引き揚げられた魚はまとめて生ごみとして無害化処理し、市場には出回らない」と語った。

紅城湖は塩分を含む汽水湖で、水源は海へ続く南渡江という川。湖の魚たちは南渡江の水の塩分に適応して生活しているという。地元水道局の周金(ジョウ・ジン)局長によると、最近の豪雨などの影響で湖の塩分量が低下したことや気温が高い日が続いたことが原因とみられ、汽水魚が大量に死んでいる一方、ティラピアなどの淡水魚はほとんど死んでいないという。

紅城湖では2013~16年に毎年、魚の大量死が発生し、多い時は数十万トンに上った。地元水道局などが調査した結果、南渡江からのポンプによる給水によって湖の塩分濃度が高くなったことなどが原因とされている。(翻訳・編集/北田)

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