ソフトバンク、今季最短降板の有原航平に首脳陣が寄せる期待「1試合を任せられる信頼は変わらない」

初回を無失点に抑えた有原(撮影・安藤由華)

◆楽天4―1ソフトバンク(14日、楽天モバイルパーク)

持ち味の安定感が鬼門では崩れてしまう。ソフトバンクの有原航平が制球を乱し、今季最短の6回4失点で降板して3敗目。楽天モバイルパーク宮城では自身6連敗だ。「(理由は)分からないけど結果が良くない。次は勝ちに導けるよう頑張りたい」と反省した背番号17を小久保裕紀監督は「そんな時もあるでしょう」とかばった。

2回無死一、三塁から平良竜哉の左前打などで2点を先制され、4回には2死一塁から石原彪に左越え2ランを浴びた。どちらも四球が絡んだ失点。昨年の加入以降で最多の1試合4四球を与えた。

「思ったところに投げられていないのが大きかった。四球はこういう結果につながりやすい」。2回は3四球に自身のけん制悪送球も絡んだ。「早いイニングで降板してしまいチームに迷惑をかけた」と反省。それでも倉野信次投手コーチは「どこで誰が相手でも1試合を任せられる信頼は変わらない」と言い切った。

首位に立つチームの連勝は5で止まったが、12球団で最も遅い10敗目。小久保監督は「(今の時期は)勝敗をほとんど気にせずにやっている」と試合内容を重視する。その上で、1点を返してなお1死二、三塁で追加点を逃した5回の攻撃に着目。「最後に接戦に持っていけなかった。取れる時に取っていたら」。さらに強くなるための課題が見つかったと思えば収穫の1敗だ。(末継智章)

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