【タイ】バーツ安、向こう1~3カ月続く見通し[金融]

タイの調査会社カシコン・リサーチ・センターは13日、対米ドルのバーツ安が向こう1~3カ月続くとの見通しを示した。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが第3四半期(7~9月)以降にずれ込み、タイ経済の回復も遅れることを理由に挙げた。

カシコン・リサーチは、1米ドル=37.00バーツ(約158円)程度のバーツ安が1~3カ月続くと予測した。FRBの利下げは早くて第3四半期終わりごろ、タイ経済が明確な回復の兆しを示すのは第3四半期とみている。

対米ドルのバーツ為替は、4月25日に過去6カ月半で最低の1米ドル=37.18バーツを記録した。昨年末から7.2%下落し、下落幅はアジアで日本円の9.5%に次ぐ2位となっている。

製油や機械、電子、電気機械、肥料など為替変動の影響を受けやすい業種は、リスクヘッジをするよう提言した。

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