OPEC、世界需要予想据え置き 「OPECプラス産」予測に変更

Alex Lawler

[ロンドン 14日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は14日に発表した月報で、2024年の世界石油需要が前年比で日量225万バレル、25年は日量185万バレルそれぞれ増えるとする従来見通しを据え置いた。

OPECは、OPEC産原油の需要予測の公表を廃止し、OPECとロシアなどの非加盟産油国でつくる「OPECプラス」で生産する原油の需要予測に切り替えることも発表した。OPECプラスは2016年以来、協力宣言(DoC)を通じて協力関係を築いている。

OPECプラスは6月1日に会合を開き、自主減産を今年下半期まで延長するかどうかを決める。

OPECは月報で「一定の下振れリスクはあるものの、年初から続く勢いは24年以降の世界経済成長にさらなる上振れの余地をもたらす可能性がある」と言及した。

月報によると、24年のOPECプラス産の原油需要を日量4320万バレルと予想。世界の石油需要予想は日量1億0450万バレルとした。4月のOPECプラス産油量は日量4102万バレルと、予想需要を下回った。

4月のOPEC産油量は日量4万8000バレル減の日量2658万バレルだった。

国際エネルギー機関(IEA)は15日に最新予測を発表する。

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