8周年を迎えた「Dead by Daylight」の最新情報が一挙公開!「2対8モード」の実装や「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とのコラボが実施

Behaviour Interactiveは、非対称対戦型マルチプレイヤーホラーゲーム「Dead by Daylight」の8周年を記念したアニバーサリー配信を本日5月15日に行った。

今回の配信では、新たに実装される「2対8モード」や「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とのコラボによる新チャプターの内容など、追加コンテンツに関するさまざまな新情報が紹介された。この配信に先駆けて行われたプレスカンファレンスの内容も踏まえつつ、これら「Dead by Daylight」の最新情報をまとめてお届けする。

■ファン待望の「2対8モード」が新たな楽しさを生み出す

まず、2人のキラーと8人のサバイバーで対戦する「2対8モード」の実装が発表された。多くのファンが長年待ち望んでいた新モードで、今夏中に導入予定だという。

本作のデザイン・ディレクターであるマシュー・スプリガンス氏は、この「2対8モード」が、従来の1対4のモードに調整を加えたようなものではない「新しいモード」であり、「本作のプレイを根本から変えるもの」であると強調。「Dead by Daylight」の持つ「楽しさ」の部分に焦点を当てていて、激しく競い合うこれまでのモードとはひと味違うパーティーゲームのようなものになっていると語った。

ローンチ時のマップの種類は5つになる予定で、プレイヤーの数が増えることから、いずれもこれまでのマップよりも広くなっているという。従来のモードのようにキャラクターにパークを付けることはできないが、その代わりとして協力プレイを強化するためのクラスシステムのような機能が追加される。

サバイバーの場合、プレイヤーはキャラクターとクラスを選択することによって能力を決定。たとえば、回復やスピードに重点を置いたキャラクターにするなど、適切なクラスを選ぶことによって、自分のプレイスタイルやゲーム中での役割にマッチした特徴を持たせられるようだ。

キラーの場合は、トラッパーやレイスといった5人の本作オリジナルキラーの中から操作するキャラクターを選択。いずれのキラーも協力をうながす特別な能力を持っており、仲間同士の連携が勝敗を分ける大きなポイントになるという。今回公開された動画でも、キラー同士が連携してサバイバーを追いかけたり、特定のエリアに追い込んで一網打尽にしたりする様子が紹介されており、協力し合うことで勝利のチャンスが大きく広がるとマシュー氏も語っていた。

もうひとつの注目のポイントがケージ(檻)の導入だ。このモードではダウンさせたサバイバーをフックに吊るすのではなく、ケージに放り込むことで処刑フェイズに移行。通常のモードと同じく、サバイバーはケージに3回入れられたらゲームから退場となる。

さまざまな新要素が満載の「2対8モード」だが、まだまだ開発中の段階でプレイヤーのフィードバックも活かしつつ、さらに作り込んでいきたいとのこと。2024年7月のライブ配信にて、より詳細な情報を公開予定とのことなので楽しみにしておこう。

■「ダンジョンズ&ドラゴンズ」からヴェクナと吟遊詩人が登場

次は、本日5月15日2時よりPTB(パブリックテストビルド)が開始となった新チャプターについて。テーブルトークRPGの古典として知られ、現在でも世界中で高い人気を誇っている「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(以下、「D&D」)とのコラボレーションチャプターで、2024年6月4日に正式リリースの予定となっている。

このチャプターでは、アンデッドの魔法使いとして名高い「The Lich—Vecna(リッチのヴェクナ)」が新たなキラーとして登場。「D&D」を代表する悪役のひとりで、数々の人気キャラクターを演じてきた俳優兼声優のマシュー・マーサーさんが、ヴェクナの声を担当することもあわせて発表された。

使用する呪文は死者や霊を介した魔術「ネクロマンシー」をベースにしたもので、「Book of Vile Darkness(不浄なる暗黒の書)」という呪文書を所持しており、これにアクセスすることで以下の4つの呪文を使用することができる。いずれの呪文も「D&D」におけるヴェクナの能力に基づいていて、プレイヤーはこれらを駆使してサバイバーを追いつめていくのだ。

・Fly(フライ)
一定時間マップ内を素早く動き回り、障害物の上も通過できるようになる。

・Mage Hand(メイジ・ハンド)
魔法の手を召喚するという「D&D」のファンにはおなじみの魔法。サバイバーが落としたパレット(板)を持ち上げたり、サバイバーがパレットを使用するのを妨害したりすることができる。

・Flight of the Damned(フライト・オブ・ザ・ダムド)
障害物をも通り抜けるゴーストの軍団を召喚してサバイバーに差し向ける。

・Dispelling Sphere(ディスペリング・スフィアー)
移動する球状の領域を作り出し、サバイバーの居場所を探知するとともに魔法アイテムを無効化する。

新サバイバーは「D&D」のクラスのひとつである「Bards(バード:吟遊詩人)」だ。エルフの女性である「Aestri Yazar(エストゥリー・ヤザール)と、彼女が人間の男性の姿に変身した「Baermar Uraz(ベアマール・ウラズ)」が選択可能で、ゲーム内のロビーにて衣装やアクセサリーなどをカスタマイズできる。

さらに、「D&D」の吟遊詩人の特徴を反映した、次の3つのパークが使用可能になるという。

・Mirrored Illusion(幻影)
トーテム、チェスト、発電機、脱出ゲートの前に自身の幻影を一定時間出現させてキラーを惑わす。

・Bardic Inspiration(吟遊詩人の鼓舞)
他のサバイバーを奮起させるパーク。発動すると20面ダイスが振られ、ダイスの出目に基づいたスキルチェックバフを仲間に付与する。

・Still Sight(不動の視力)
静止している時、近くにある発電機、トーテム、チェストのオーラが見えるようになる。

新マップは「Forgotten Ruins(忘れ去られた遺跡)」。ヴェクナが住み家としていて実験などを行っているというイメージで制作されたとのことで、広大な地下には「D&D」ならではのさまざまな要素が隠されているという。

ダイスを振ってチェストからアイテムを獲得するという「D&D」ならではの要素も導入されている。キラーがヴェクナのとき、マップ上に7つの特別なチェストが出現。これらを開ける際に「D&D」と同じように20面のダイスを振り、出た目に応じて獲得できるアイテムがさまざまに変化するのだ。

ダイスの目が2か3のときは通常の「Dead by Daylight」のアイテム入手となる。4~19を出すと魔法の籠手か靴を獲得。どちらもヴェクナの呪文のいずれかひとつに対抗する力が備わっており、入手すると自動的にサバイバーに装着される。

20は大当たりで、ロッカーから別のロッカーにテレポートする「The Hand of Vecna(ハンド・オブ・ヴェクナ)」か、ロッカーから出た時に一定時間キラーの視界から消える「The Eye of Vecna(アイ・オブ・ヴェクナ)」のいずれかを獲得。このふたつのアイテムを組み合わせて使用することも可能になっているという。

1は大外れで、内容は明かされなかったが、厄介なサプライズが待ち受けているとのことだ。

■「Dead by Daylight」の世界を題材にした新作の最新情報も明らかに

「Dead by Daylight」の世界観を拡張する、ふたつのスピンオフタイトルの最新情報も紹介された。

まず、「Project T」のコードネームで開発中のPvEアクションホラーシューティングの情報が公開された。プレイヤーは「Trespassers(トレスパッサー)」というエンティティの領域に閉じ込められた侵入者となり、「Backwater(バックウォーター)」という広大な地で生き残るため、仲間たちと協力しながらさまざまな武器を駆使して「The Thrall(スロール)」と呼ばれる異形のモンスターたちと戦っていく。

注目すべきは、プレイヤーが開発プロセスに携われるようになっていること。「Insider Program(インサイダー・プログラム)」というプラットフォームに登録すれば特別な情報やゲーム内報酬を入手でき、さらにクローズドβテストに参加して開発チームにフィードバックする機会も得られるのだ。

インサイダー・プログラムは、2024年5月17日より日本語への対応が開始される予定となっている(http://insiderprogram.bhvr.com/)。「Dead by Daylight」の異なる世界線を舞台にした最新のタイトルをいち早くプレイでき、ゲームの制作にも関われるので、ぜひ参加してみてほしい。

2023年12月に発表された「The Casting of Frank Stone」の内容も明らかに。悪名高い連続殺人鬼フランク・ストーンの犯罪に隠された真実に迫っていく、シングルプレイのナラティブ型ホラーアドベンチャーだ。1980年の夏が舞台となっていて、ホラー映画界に名を刻もうとする4人の若者たちが撮影した8ミリカメラの映像が、思いもよらぬ事態を引き起こすことになる。

開発を手掛けるのは、「Until Dawn -惨劇の山荘-」などで知られるSupermassive Game。同社が得意とするダークなストーリーが枝分かれしていくタイプのゲームで、物語を進めていく過程で、プレイヤーの決断によって登場人物の生死やストーリーの行方が変化していく。さらにパズルを解いたりQTEをこなしたりと、さまざまな場面でプレイヤーの知恵が試されるとのことだ。

■新作ゲームもリリース、そして「悪魔城ドラキュラ」が霧の森に参戦!

「Dead by Daylight」の世界を舞台とした新作「What the Fog」も、本日5月15日よりリリースされる。ふたりで楽しめるCo-opローグライトゲームで、プレイヤーは「Dead by Daylight」のサバイバーであるクローデット、ドワイト、フェンミンのいずれかを操作。呪われたボードゲームを舞台に、仲間と協力して走ったりジャンプしたり射撃したりしながらモンスター軍団と戦っていく。

自分が倒れてもそこで終わりではなく、さまざまな方法で友人が操作する仲間を助けられるのが面白いところ。親しみやすいカートゥーンテイストの画像になっているので、ホラー描写が苦手という友達でも安心して誘えるだろう。

Steamにて580円(税込)で発売が開始されているが、Behaviour Interactiveの公式サイトに既存のアカウントでサインインするか、アカウントを新規作成すればSteamコードを無料で入手できる。期間限定特典なので、欲しい人は今すぐチェックしておこう。

さらに、コナミデジタルエンタテインメントのゴシックホラーアクション「悪魔城ドラキュラ」とのコラボチャプターの実装が決定。Behaviour Interactiveのマシュー・コート氏は、「30以上のゲームとアニメシリーズ、記憶に残るサウンドトラックを誇るクラシックなフランチャイズが『Dead by Daylight』に加わるのを楽しみにしていてください」と、うれしそうに語った。コラボの詳細は2024年8月7日に発表される予定だ。

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