片岡愛之助さんが南砺初公演 6月22、23日、じょうはな座

「長唄・笛・舞踊会」を紹介する大西さん=南砺市内

  ●合併20周年 邦楽界の名手集う

 南砺市合併20周年を記念した「長唄・笛・舞踊会」(富山新聞社、北國新聞社後援)は6月22、23日、南砺市城端伝統芸能会館じょうはな座で開かれる。歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが初めて南砺市の舞台に上がる。国内の邦楽界を代表する唄、三味線、笛、太鼓の名手とともに4番を繰り広げ、節目を祝う。

 愛之助さんをはじめ、城端曳山祭で庵唄を指導する三味線奏者芳村伊十一郎(いそいちろう)さん、長唄唄方の人間国宝の亡き父の跡を昨年12月、継いだ16代目杵屋喜三郎さん、「金沢おどり」で指導する笛の中川善雄さん、東京芸大で教える鳴物(太鼓、鼓)の藤舎(とうしゃ)円秀さんら12人が出演する。

 映画やドラマでも活躍する愛之助さんは上方舞・楳(うめ)茂都(もと)流の4代目家元で、今回は舞踊「雨の五郎」を披露する。

 城端曳山保存会の大西正隆特別参与らと邦楽関係者の20年以上の親交から今回の公演が実現した。

 大西さんは「愛之助さんは踊りの名手で、唄や楽器の奏者も一流がそろう。邦楽の魅力を楽しんでほしい」と話した。

 6月22日は午後6時、同23日は午後2時に開演する。全席指定8千円。じょうはな座で販売中。問い合わせは、じょうはな座=0763(62)5050=まで。

© 株式会社北國新聞社