介護保険料、氷見374円増 24年度から3年間 県平均26円増6327円

  ●滑川、射水も増 魚津200円減

 厚生労働省は14日、65歳以上の高齢者が2024年度から3年間に支払う介護保険料(月額)を発表した。富山県の平均は26円増の6327円となった。3市が増額となり、伸び率が最も高いのは氷見市の6.7%(374円増の5952円)で、滑川市3.8%(217円増の5958円)、射水市1.4%(87円増の6250円)と続いた。富山市や高岡市などが据え置き、魚津市が200円の減額となった。

 保険料の抑制に向け、サービス利用時の自己負担を支払い能力に応じて増やすなど制度改革の議論が加速しそうだ。

 保険料の伸び率が県内トップとなった氷見市は、高齢化率が2023年度の39.8%から26年度に42.1%に上昇する見通しで、要介護認定率も23年度の19.6%から26年度に20.5%に上昇すると予測している。

 市では、これに伴ってサービスを提供する事業所を増やし基盤整備を進めるため、介護保険料が増加したとみており、福祉介護課の担当者は「保険者にサービスを確実に提供していくことが大事だ」と話した。

 射水市も基準額が上昇した要因に要介護認定者数の増加を挙げた。氷見と同様に、認定者数の増加に伴って介護サービスの事業者数を増やす必要があり、費用が掛かるとした。

 滑川市の担当者は「介護給付費の増加が続いており、今後の状況を考慮して改定した」と負担増に理解を求めた。

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