水原被告、ノーネクタイ&伸びた髪で出廷 無表情で「一言も発さず」 次回は7月1日と米報道

ロサンゼルス連邦地裁を後にする水原一平被告【写真:ロイター】

罪状認否で形式的に無罪を主張

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の口座から金を盗み、不正送金した罪に問われている元通訳・水原一平被告が14日(日本時間15日)、罪状認否のため米ロサンゼルスの連邦地裁に姿を見せた。米メディアも続々と現地での様子を報道。ノーネクタイのスーツ姿で現れた水原被告は終始表情を変えず、無言を貫いたようだ。

黒のスーツで出廷した水原被告。多くのカメラに囲まれたが、特にリアクションすることはなく無表情で建物へ向かった。韓国で行われたドジャースの開幕戦前と比較し、髪の毛は伸びているようだった。罪状認否を終えて現地を去る場面ではさらに多くの報道陣に囲まれたが、問いかけに何か言葉を発することはなかったという。

X上では米スポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が「現在イッペイ・ミズハラを囲むメディアの群れ。彼は一言も発していない」と写真とともに伝えたほか、米紙「ワシントン・ポスト」や米誌「GQ」でも特集される米法務専門記者メーガン・カニフ氏は「カメラマンが押し合いへし合いしているのを丁度収めることができた。立ち去る瞬間は、これよりもとんでもなかった」などと報道陣の混乱ぶりを動画でも報じた。

米放送局「FOXニュース」のプロデューサーのアレクサンドリア・エルナンデス氏は、多数の報道陣に囲まれても特に変わらない様子の水原被告の動画を投稿。「ミズハラは7月1日にサンタアナの連邦裁判所に再び出廷する予定だ」と今後の予定も伝えた。

司法取引の合意書によれば、水原被告は大谷の銀行口座から約1650万ドル(約25億6300万円)を違法に送金した銀行詐欺罪のほかに、新たに虚偽の納税申告書で410万ドル(約6億4000万円)の所得を申告していなかった罪を認めている。

水原被告の姿がメディアによって伝えられたのは約1か月ぶり。罪状認否で無罪を主張したのはあくまで手続きが進む中での形式的なものであると見られ、既に罪を認めて減刑を求める司法取引に合意済みとされている。

THE ANSWER編集部

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