『PANCRASE 343』で平田直樹とRyoがフェザー級KOP次期挑戦者決定戦で激突!浜本“キャット”雄大がPANCRASE初参戦!

5月13日午後、都内新宿区のパンクラスにて、二部に分けてカード発表記者会見が行われた。

第一部では『PANCRASE 343』(5月25日、ニューピアホール)のカードが発表された。

【発表カード】

▼ライト級 5分3R
葛西和希(マッハ道場)
VS
丸山数馬(Tri H studio)

▼フライ級 5分3R
浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉)
VS
ジョセフ・カマチョ(Spike22)

▼フェザー級KOP次期挑戦者決定戦 5分3R
平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)
VS
Ryo(グランドスラム/Rings)

会場にはジョセフ・カマチョを除く5選手が出席。試合にかける意気込みを語った。選手との質疑応答は以下。

――まず、選手の皆さまに一言ずついただきます。浜本選手からお願いします。
浜本「よろしくお願いします。クロスポイント大泉所属の浜本キャット雄大です。パンクラスに参戦するにあたって1つ謝罪をしたいのが、以前、伊藤盛一郎選手と対戦をさせていただいて(2020年11月、ZST69)その後、練習を一緒にさせていただいたりとか、仲良くさせていただいたですけれども、今回パンクラスに参戦することになって、もしタイミングが合えば、対戦させていただく機会が発生することも考えられます。その時は お互い全力を尽くして試合ができればという風に思っておりますので、気を悪くしないでください。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。次に丸山選手、お願いします。
丸山「こんにちは。トライスタジオ所属丸山数馬です。PANCRASE343に向けて、ハードなトレーニングを行なってきました。当日にそれを皆さんに見せることができればと思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。では、葛西選手、お願いいたします。
葛西「どうも、マッハ道場所属の葛西和希です。当日は全局面で圧倒して勝ちたいと思います。よろしくお願いします」
――ありがとうございます。続いてRyo選手、お願いします。
Ryo「はい。グランドスラム/Rings所属のRyoです。今回もいつも通りですけれども、たくさんの人に支えられてますんで、最後の1秒も諦めません。そういったところを見てもらいたいです。よろしくお願いします」

――ありがとうございます。最後に平田選手、お願いします。
平田「トライフォース柔術アカデミーの平田直樹です。やっとここまで来たので、当日しっかりいいパフォーマンスを見せられるように頑張ります。よろしくお願いします」

――それでは、各媒体の皆様よりの質問とさせていただきます。

――浜本選手におうかがいします。今回、バンクラス初参戦ですが、パンクラスという団体に対してどのような印象を持っていらっしゃるでしょう。また、今までに出てみたいなと思ったようなことはあったでしょうか。
浜本「パンクラスは非常に昔から老舗団体として名を馳せていて、かつて船木誠勝選手や鈴木みのる選手が参戦していた団体で、僕もその2人が大好きで、よく名前は知っておりました。
ただ、僕は元々ムエタイとキックボクシングとラウェイとやってきて、MMAに参戦するようになってから、いろんな団体を見る中でパンクラスが非常に輝いて見えておりました。そこで、このフライ級という階級を僕がさらに輝かせたいなと思って参戦した次第でございます」

――対戦相手の印象をこのように捉えているか教えてください。浜本選手からお願いします。
浜本「相手はグアム出身の選手で、カイル・アグオンと同じジムということ。サウスポーで身長のわりにリーチが長いという情報と、あとは、ある程度オールラウンダーに近い形なのかなと思っています。特に何がすごいという印象は特にないです」

――ありがとうございます。続きまして、丸山選手お願いします。
丸山「葛西選手の印象は。我慢強く試合運びをしているなっていうのと、粘り強いところが印象にあります」
――ありがとうございます。続いて、葛西選手お願いします。
葛西「はい。丸山選手の印象は。どの局面も平均的にできる選手だなと思います」
――ありがとうございます。Ryo選手お願いします。
Ryo「平田選手の印象は。もう見ての通りナイスガイで、リスペクトしています。グラウンドコントロールがすごく上手で、そういった局面がすごく上手だなといった印象ですね」
――ありがとうございます。平田選手お願いします。
平田「相手の印象は、気持ちがある選手で、打撃も寝業もトータルでできると思います。でも、 一番は気持ちかなと思うんで、僕もそこに呑まれないようにやりたいと思ってます」

――平田選手、今、Ryo選手から“見ての通りナイスガイ”って言われてたんですけども、平田選手は記者会見になると、どうしても何かファッションセンスがナイスガイとはちょっと違っているような気がします。それがお父さんの影響なのか、妹さん(格闘家・平田樹)の影響なのか、その服装選びについてちょっとうかがいたいと思います。また、Ryo選手、彼の出立ちを見て、ファイトスタイルの方と比較してどう思われているかをお聞きできますか。
平田「妹の影響があると思います。や、あんまり面白くない、目立たないことが多いので、こういう時は少しでも目立ったり、 しっかり見てもらえるように他の選手と違うような格好もしたいしっていうのもあるので、いつもこういう格好してます」
――お父さんの影響ではない?
平田「お父さんではないです。お父さんには何も言ってないです」
――それを受けて、Ryo選手、いかがでしょうか。
Ryo「はい。フォローするわけではないですけど、平田選手はこういう風に会見とかの時はすごく派手にしてるんですけど、本当に試合では堅実でクレバーな闘い方をする選手なんで、本当にそこを見てほしい、うん。っていうのは、僕は思います。どちらかというと玄人寄りな闘い方なんですけど、とても緻密で繊細な動きです。僕はもうそれに呑まれないように思いっきりぶつかっていきます」

――平田選手の試合がそういう風に見えるのは、きっと対戦相手が彼の土俵であんまり闘いたがらないことが多いと思うんですけど、Ryo選手からすると、彼が組みついてからっていうのは、Ryo選手の闘うフィールドでもあるんですけども、どういった試合を見せたいと思いますか。
Ryo「もうこれほど、かつてないほどのスクランブルっていうのを見せたいです」
――それを受けて平田選手は。
平田「僕もスクランブルいつも通りコントロール見せたいし、トータルでもしっかり闘える、前回の試合より成長したところを少しでも見せたいと思います」

――ありがとうございます。浜本選手にお聞きします。先ほどちょっと伊藤盛一郎選手の名前を挙げていらっしゃいましたけど、今後パンクラスでどのような展望を考えていらっしゃいますか。
浜本「もちろん参戦するからにはチャンピオン目指すんですけれども、この試合に勝って、僕が何位あたりにランクインするのか、それとも下位から闘っていかなければいけないのかっていうのにもよると思います。が、今回インパクトのある勝ち方をして、1位の人は多分結構強いと思うんですけど、正直2位以下の選手はそこまで強くないと僕は思っているので、(相手は)誰でもいいかな」

――その上でお聞きしますけど、今回の相手はカマチョ選手です。もちろんフィニッシュを求められると思うんですけど、どういうのをイメージされていますか。
浜本「僕は5勝のうち4つKOで勝っていて、パウンドとか普通にスタンドでのKOが多いんですけど、今回ちょっと一本で勝ってみようかなというか、そうなる可能性もあるなとは僕は思っていて。見ていてください」

――ありがとうございます。平田選手とRyo両面にお伺いします。 先ほどお互い共にスクランブルでっていう風におっしゃってましたけど、今回、次期挑戦者決定戦というところで、どういう勝ち方がもうマストになると思いますか? 平田選手からお願いします。
平田「次のことはそこまで考えずに、前回できなかったフィニッシュをしっかり今回も1ラウンドから狙いに行こうと思っています」

Ryo「マストというところで言ったら、勝つというのがマストだと思います。勝ち方としてはいろんな勝ち方があるとは思うんですけども、僕はもう最後の1秒でも諦めないというのがファイトスタイルなんで、もう いくら泥沼になろうが負けないというところが見せられたらというところです」

――ありがとうございます。葛西選手と丸山扇子、お2人ともすごく総合力があると思うんですけれども、今回すごく大事な一戦の中で、自分の変わったところ、どういったところを見せたいでしょうか。
葛西「自分はMMAを練習するにあたって、ボクシングであったりムエタイであったりグラップリング、柔術、全部やってるので、本当全局面において成長できてると思うんで、そこをしっかりフィッシュっていう形で見せられたらろ思います」

――ありがとうございます。では丸山選手、お願いします。
丸山「普段の実践練習で打投極かなり精度が高まっていると思うので、そこが変わってるんで、試合でそれが見せられると思います」

――ありがとうございます。葛西選手は前回フィニッシュできた試合になりました。そこで得た自信というのはどういったものがあるでしょうか。
葛西「はい。前回は2ラウンド終わって、3ラウンド目、しっかり倒そうと思ったところでストップっていう形だったんですけど、今回もボクシングのトレーナー、すごいいい先生がいるので、そこのスキルがすごい上がってきて、練習でやってきたことを試合で徐々に出せるようになってきたと思うので、今回も普段通りやれば倒せると思うんで、しっかりそこを見せたいと思います」

――ありがとうございます。 今度は丸山選手にお聞きします。今日、ヤン坊選手(雑賀ヤン坊達也)、透暉鷹選手が上海に旅立って、Road to UFCいう舞台に行きました。すでに経験されていらっしゃる丸山選手は、今後、2人に何か刺激を受けるところとか目指すところっていうのはありますか。
丸山「まずは葛西選手との試合をきっちりこなしてからその先が見えてくると思うので、 今は葛西選手に向けて全力集中っていうところです」

――ありがとうございます。すみません、ちょっと重なってしまうんですけども、葛西選手と丸山選手、今言われたように、ヤン坊選手がRoad to UFCに行くことによってチャンピオンが不在になるかどうかはヤン坊選手次第なので今はちょっとまだわからないんですけども、このパンクラス、突き抜けないと、 延々とランキングの人で回され続ける地獄のトーナメント枠がない生き残り合戦が続くじゃないですか。そこを抜け出すために、この試合で自分がどういった試合内容で、どういったパフォーマンスを見せたいなと思ってらっしゃいますか。
葛西「本当、ここで負けるようじゃあ自分はこの先ないと思ってるっていうか、自分もしっかりパンクラスでチャンピオンになって、世界で闘っていきたいと思ってるんで、 ここはしっかり、本当、明確に勝ちます。じゃないと、今後ちょっと厳しいのかなと思っています」

丸山「今回の試合はかなり厳しい試合にはなると思っています。その前提で自分もハードキャンプをやってきたんで、それが本番で見せられたらと思っています」

――ありがとうございます。浜本選手、NEXUSのバンタム級チャンピオンだった河村泰博選手はすごくNEXUS愛を持ってパンクラスに出てたんですけども、浜本選手はどういった心境でパンクラスに挑みますか。
浜本「NEXUSは大好きなんですけど、NEXUSを背負ってっていう思いが強すぎると自分の力が出ないと思っています。なので、そのNEXUSの重荷を一旦下ろして、で、パンクラスで挑戦者として暴れ回りたい、拳を振り回して全員倒していきたいと思ってます」
――ありがとうございました。

(写真・文/佐佐木 澪)

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